先日、ぽたるページでケープタウンからの喜望峰ツアーをご紹介しました。
このツアーのアクティビティのひとつにケープ半島でのサイクリングがありました。
サイクリングは喜望峰へ向かっている途中、ケープ自然保護区の管理ゲートを入って少し行ったところから始まります。
コースの最初は緩やかな下り坂。その後はほぼ平坦な道が続きます。ツアー参加者は、全長およそ6キロの区間を道草も食いながら30、40分ほどかけて各自のペースで自由に走るのです。ゴール地点はビジターセンターです。
そのサイクリングを始める前のことでした。集合場所の確認のほかに、生えている植物についての話があったのです。英語での説明だったために当時はなにやら草花が貴重であることはわかったものの、詳細な内容については理解できませんでした。
しかし先日、ツアーガイドが説明していたのはこれに違いないと思われるケープ半島のもう一つの魅力を今さらながらですが知ったのです。
実は、喜望峰やその周辺は当時考えていた以上に貴重な植物の宝庫だったのです。
なんでも、世界の植物はその特徴などから大きく「全北区」、「旧熱帯区」、「新熱帯区」、「オーストラリア区」、「ケープ区」、「南極区」の6つの植物区に別けられているそうです(※他の呼称も有り)。
上の地図はその6つの植物区を示したものです。アフリカ大陸の左下にちょこんと黒く塗られた場所(※南アフリカ植物界)があります。これが喜望峰も含まれるケープ区です。全北区(※全北植物界)などと比べてエリアが小さいのが一目瞭然です。この狭い地域に日本でもよく知られているアロエなど約8000千種の植物が生息しており、そのうちおよそ5000種が固有種であるといいます。ケープ区は6つの植物区のなかでも「植物相が極めて特異」な場所とされているのです。
あの時のツアーガイドはきっとこの喜望峰周辺に自生している植物の価値を説明していたのだと思います。私にとってはもう後の祭りですが、これから個人で現地ツアーに申し込んで行かれる方は、事前にケープ半島に生息している主な植物を調べて行くと楽しみが倍増すると思います♪
喜望峰ツアーは歴史的な岬やアフリカ大陸唯一のペンギンだけでなく、そこに自生している植物にも注目です☆
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