プレミア12開幕戦、韓国と対戦した侍ジャパンは大谷の好投により5-0で完勝。
そのライバル韓国と準決勝で再戦、3点リードで迎えた9回に4失点、まさかの逆転負けという結果に。
[準決勝]
韓国 000 000 004 | 4
日本 000 300 000 | 3
世界一まであと2つだった侍ジャパン。いったい何が足りなかったのでしょうか。
わたしの見解
わたしはプレミア12の強化試合、プエルトリコ戦を見たときから、しつこいくらいに
『1点を確実に取る野球をしろ』と言ってきました。
スポーツ新聞やネットの声を見てみると韓国戦9回の継投ミスがいろいろ言われています。しかし、継投どうのこうのという前に、私の中での敗因はこれだと思っています。
『1点を確実に取る野球ができなかった』
これに尽きると思います。
もっと『短期決戦』というものを強く意識して戦って欲しかったです。
準決勝の韓国戦を振り返ってみる
韓国戦、まさかの逆転負け。これが野球といえば野球なんですが...
9回、急造チームにありがちな『ダメ』があまりにも多く出てしまった試合でした。
大谷翔平は1次ラウンドの韓国戦に続き、今回もバツグンのピッチングで7回をわずか1安打11奪三振という圧巻のピッチングでした。
7回先頭打者にヒットを打たれるまでノーヒットピッチング。わずか85球でした。
仮にもし、ノーヒットが続いていたら続投していたでしょうから、打たれた1本のヒットは悔やまれますね。
8回、大谷からバトンを受け継いだ則本もいいピッチングをしていましたが、9回につかまってしまいました。
嶋に疑問を感じずにはいられない
3連打で1点を取られてなおも0アウト2,3塁という場面。
2番のイヨンギュへの1ボール2ストライクからの内角を攻めたストレートは、バッターのアピールによって死球の判定。
わたしは録画したものを何度も巻き戻して見ましたが、当たっていないのは明らか。
一部記事で防具をかすめたとありましたが、イヨンギュは右手で左ひじをトントンとさわり、当たったとアピールしました。当たっていませんよね。初球のきわどいインコースのボールも、わたしには少し当たりにいくようなそぶりに見えました。次にきわどいコースに来たらと狙っていたように思います。
なぜ抗議をしなかったのか。ベンチもそうですが、特にキャッチャーの嶋は一番近くで見ていて何も言わないのはありえません。大会を通じてまったく当たっていなかったイヨンギュで1つ目のアウトを取れずに出塁させてしまったのはいけません。しかしながらこのボール、コース的にもストライクと言ってもいいくらいでしたね。
たしかにこの大会は審判に対してあまり抗議をしないということが、大会規定にもなっていたようですが、これは抗議をしなくてはいけない場面でした。なぜ、まったく抗議がなかったのか、さっぱりわかりません。
もう1つ言うなら、ノーアウト1塁でソンアソプに打たれたセンター前ヒット。
打球が則本の足に当たっています。そのときもベンチからも嶋からも何もなかったんです。こういうところにも、『なぜ』を感じました。
試合前に韓国の選手がベンチから大声でキャッチャーの構えている位置を教えているという報道があってから、嶋はその対策として構えるのをギリギリまで遅らせると発言していました。でも、やはりあまり動かれてはピッチャーは投げにくいですよね。8回にあれだけストレートで押して結果を残していた則本にも、9回は変化球ばかり要求していたリードも意味がわかりません。
キャッチャーというポジションの重要さを強く感じたイニングでした。
継投ミスを認めた小久保監督
私は継投ミスというよりも、役割分担がしっかりできていなかったんじゃないかなと思っています。
WBCではダルビッシュが抑えで登板してうまくいきました。うまくいけば奇襲も賞賛され、失敗すれば叩かれる。
短期決戦はその場その場によって、攻め方が変わってくるのはたしかなんですが...。
今大会、則本が2イニング投げることもありましたが、7,8回を投げる2イニングと8,9回を投げる2イニングとではまったく違います。
本来は9回は抑えが1イニングだけ投げるというのが理想なんですが、絶対的な抑えを作ることができなかったのが小久保ジャパンの誤算だったように思います。
ノーアウト満塁という場面で、20歳の松井では荷が重すぎですね。少し気の毒でした。もちろん侍ジャパンに選ばれた以上、そんなことも言っていられないのですが、登板させるなら回の頭からか、継投だとしても3連打されたあとの0アウト2,3塁という場面だったように思います。
満塁という場面での登板は少しでもコントロールに不安があるピッチャーは向いていません。松井の今シーズンを見れば、何とかしてくれるだろうという期待もありましたが、世界大会という舞台ではプレッシャーのかかり方が違います。
ランキング1位で出場したプレミア12は3位という結果
今日、3位決定戦でメキシコを11-1で破り3位で大会を終えました。
メキシコ 000 001 0 | 1
日本 170 001 2X | 11
※7回コールド
本塁打: 山田1号2号、中田翔3号、松田2号、秋山1号
選手は世界一という目標のもと戦っていたわけですから、準決勝で負けた時点でポッカリと心に穴があいてしまったと思います。
3位決定戦は絶対に負けられない試合とはいえ、気持ちの切り替えが難しかったと思います。
私は少し心配していましたが、ものすごい試合をしてくれましたね。さすが選ばれし戦士たちと言った感じでした^^
山田哲人の2打席連続のホームランを皮切りに中田翔、松田のホームラン。そしてとどめは秋山のコールドを決めるライトへの特大ホームラン。
準決勝、韓国戦に負けたモヤモヤを吹き飛ばしてくれました。
最後はスカッといい形で終わることができましたが、目標は世界一だっただけにやはり悔しいですね。
この悔しさを次の世界大会でもある、第4回のWBCにぶつけてほしいです。
頑張れ!侍ジャパン!
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