地元、静岡県三島市にある楽寿園は皇族の別邸として明治時代に造られ、現在は市が管理している公園です。その楽寿園の一画に動物を飼育している「どうぶつ広場」があります。
どうぶつ広場は一般の動物園と比べると種類、数ともに少ないものの、動物との距離が近くて親しみが持てます。そんな楽寿園にいる愛らしい動物たちをこれまで数回に別けてご紹介してきました。しかし、それも今回でいったんひと区切り。最後の今日は楽寿園のアイドル?!「レッサーパンダ」をご紹介します。
レッサーパンダについて
レッサーパンダは南アジアから東南アジアにかけて生息し、中国南部にいる「シセンレッサーパンダ」とヒマラヤからミャンマー北部にかけている「ネパールレッサーパンダ」の2つの亜種がいます。
しかし、分類についてはまだ分からないことも多く、アライグマ科ともレッサーパンダ科とも言われており、現在も研究が続いています。楽寿園を始め日本の動物園にいる多くはシセンレッサーパンダです。
シセンレッサーパンダは体長が約60センチメートル前後で、体重は3~7キログラムほど。ササやタケノコ、果実などを主食としているものの、まれに小動物や鳥の卵、昆虫なども食べる雑食性です。
動物園ではよく見かけるシセンレッサーパンダですが、実はとても希少な動物で主な生息地である中国でも6,000~7,000頭程度しかいないと言われています。飼育されているのは世界中で約800頭であり、このうち約半数が日本にいるそうです。
ちなみにレッサーパンダと言えば、2本足で立つ千葉市動物公園の「風太くん」が一時期、話題になりました。レッサーパンダは犬やヤギなどとは異なり、人間と同じようにつま先からかかとまでの足裏全体を地面につけて歩くためにバランスがとりやすくなっています。そのため、二足立ちは風太くんだけに限らず、ほかのレッサーパンダにもよく見られる行動なのだそうです。
楽寿園のレッサーパンダ、ココロちゃん
楽寿園にいるレッサーパンダはメスの「ココロ」ちゃんです。2014年1月に長野市の茶臼山動物園からやってきました。まるでぬいぐるみのように愛くるしいココロちゃんですが、写真を撮るのに一番苦労した子(※人間でいうと中高年にあたる年齢ですがそれを感じさせません)です。というのも、見に行くたびに次のような格好で寝ているのです。
ときにはお腹を見せて爆睡?していることも・・・。
これまでに20回近く見に行ったにもかかわらず、ほとんどにおいて小屋で寝ていました。
ただ、これはココロちゃんだけに限ったことではなく、レッサーパンダは基本、日中は寝ていることが多いそうです。
お昼寝が大好きな彼女ですが、動いている姿を見たいという気持ちが伝わったのか、先日、たった一度だけ地上に降りて歩いてくれました!
寝顔も可愛らしいですが、歩いている姿は新鮮でとてもステキです☆
この日以降も何度か見には行ったものの、いずれも小屋で寝そべっていました。
横になっていることが多いのですが、レッサーパンダは比較的標高の高い場所に住んでいるために暑さが苦手という話も聞きます。寒くなるこれからは歩いているココロちゃんを見る機会が増えるかもしれません♪
もうすぐ楽寿園は紅葉が美しい季節を迎えます。赤や黄色に色付いた街中のオアシスを見に行った際に可愛らしい動物たちに会いにいくと、楽寿園をより楽しむことができると思いますよ。
楽寿園にいる動物の紹介は今回でひとまず終わりとなりますが、新しい仲間が加わった時には、またご紹介しますね☆
楽寿園
参考WEBサイト
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紹介:sKenji