太平洋へちょこんと突き出た岬に造られた街の姿が印象的な静岡県東伊豆町の稲取。湯の街として知られていますが、見どころは温泉だけではありません。秋になるとススキの名所が出現します。
ススキがあるのは稲取の細野高原。標高800メートル超の三筋山の山腹の一部がススキなどの草原となっており、秋になると金色に染まるのです。
今月中旬、近くに住む親戚の家を訪れた際に細野高原で「秋のすすきイベント」が行われているというので、写真を撮りに行ってきました。ピークには少し早かったかもしれませんが、山の斜面に広がるススキは見ごたえがありました。
今日は伊豆稲取の細野高原のススキをご紹介します。
細野高原のススキ
細野高原は伊豆半島東部にあります。半島東の海岸線を走る国道135号線。その国道を稲取まで南下し、1本の脇道に入ると車1台分ほどの狭い舗装路を山の方へと上って行きます。
途中、迷って地元の方に道を聞きながら運転することおよそ20分。標高約400メートル地点の林間に造られた駐車場に到着です。車両が入れるのはここまで。車を降りて入場料を払い、ススキの草原地帯へ足を踏み入れます。
園内に入るとススキの原っぱを散策です。草原内にはコンクリートで舗装された細い道があるので、そこをぶらぶらと歩くことにしました。
歩いていると、山の上の風車に気付きました。この辺りは風の吹く日が多く、付近にある山の所々に風力発電が設置されています。
太陽の光を受けて輝くススキの穂。そして、その奥に広がるのは太平洋。大海原に浮かんでいるのは大島です。
ちょっと舗装路を外れ、草をかき分け、ススキの中へ。
ときおり吹いてくる風にススキが揺れてまるで波のよう。
30、40分ほどススキの原っぱを楽しむと、細野高原を後にしました。
今回は時間の関係で高原の一部しか見て周ることができませんでしたが、次に訪れる際には半日ほどかけてゆっくりと散策したいと思います。
樹木の紅葉とは一味違う秋の景色を楽しむことができる稲取細野高原のススキ。風情があっていいですよ。稲取の「秋のすすきイベント」は11月15日まで開催されています☆
稲取細野高原
参考WEBサイト
Text & Photo:sKenji