楽寿園の動物たち♪ Vol.7 ~マーラ~

地元、静岡県三島市にある楽寿園は皇族の別邸として明治時代に造られ、現在は市が管理している公園です。その楽寿園の一画に動物を飼育している「どうぶつ広場」があります。

どうぶつ広場は一般の動物園と比べると種類、数ともに少ないものの、動物との距離が近く親しみが持てます。そんな楽寿園にいる愛らしい動物たちを数回に分けてご紹介していきます。7回目の今日は「マーラ」です!

マーラについて

マーラは南アメリカ南部の草原や岩の多い荒れ地などに生息しています。体長は50~75cm、体重は7~9kgほどで、主にイネ科の草を食べる草食動物です。

シカやウサギのように見えなくもありませんが、実はネズミの仲間でモルモットと同じテンジクネズミ科の生き物です。

マーラはテンジクネズミ科では最大、ネズミやリスなどのげっ歯類のなかでも4番目に大きい種です。ぴょんぴょんと跳ねるように走るのですが、その速さはなんと時速45kmにもなります。

哺乳類には珍しく、一夫一妻制で一度ペアになると生涯ずっと一緒に暮らします。通常、他のペアとは距離を取って近づくことはありませんが、繁殖期などになると15つがい以上が同じ巣穴で子育てをすることもあるそうです。巣穴では少なくとも1つのペアが見張りを行うなど、高い社会性も持っています。

楽寿園にいるマーラはオスの「かい」君、1匹です。時速45kmもの速さで草原を駆け抜けるとは思えないほど、のんびりとしています。

会いに行くと、最初は写真のようにお行儀良く、かしこまっていることがあります。

ここで「なんて礼儀正しいのだろう」と感心するのは早合点。実はこの姿勢、警戒している時に取るポーズなのだそうです。

カメラを構えたわたしを見て、「怪しいやつがいる」と用心していたのかもしれません。

けれど、しばらく見ていると少しは心を許してくれたのか、ゴロンと横になり、こころなしかリラックスした表情を見せてくれました。

小鹿にも見えてしまう可愛らしいマーラのかい君。会いに行くといつものんびりしているので、一度、彼が元気よくぴょんぴょんと飛び跳ねる姿を見てみたいものです。これからも時々、様子を見に行きたいと思います。

<「楽寿園の動物たち♪ Vol.8 ~レッサーパンダ~」 へ続く>

楽寿園

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紹介:sKenji