話はだいぶ遡って、9月27日のヤクルト戦。ジャイアンツにとっては絶対に負けられない2連戦の2戦目のこと。
ノムさん(野村克也氏)が深夜のスポーツ番組でVTR出演してジャイアンツの長野の打撃に対して、積極性を勘違いしているという発言をしていました。
『長野ぐらい積極的を勘違いしているのは、他に類を見ない。こういうところに巨人打線の脆さというかな。天才打線の脆さよ』『根拠もなにもないストレートを超積極的に打っていく。そういうふうにしか感じない』『天才としかいえない。体の反応のするままにバッティングをしている。来た球を打つ。絞る球もない』
この日は4打数1安打。ノムさんが指摘したのは8回のこと。その他、4回の1アウト1塁のチャンスでも外角の変化球に手を出し、セカンドゴロ併殺に倒れています。
ノムさんの言うとおりだった。
そしてヤクルトの2勝(うちリーグ優勝によるアドバンテージ1勝)、ジャイアンツの1勝で迎えたCSファイナルステージ第3戦。負けたらヤクルトにリーチをかけられてしまう大事な大事な1戦はジャイアンツとしてはどんな形でも勝たなくてはいけない試合。
長野の打席を振り返ってみると、、、
第1打席[1回表]
3番坂本、4番阿部の連打で2死1,3塁で先制のチャンス、変化球に手を出してセンターフライ。
第2打席[4回表]
先頭阿部のヒットとピッチャー館山の暴投でノーアウト2塁で再び先制のチャンスにファーストゴロ。
第3打席[6回表]
先頭坂本が四球を選び、続く阿部が凡退。1死1塁のチャンスにショートゴロ併殺。
第4打席[9回表]
先頭坂本ライト前ヒット、続く阿部が四球を選んでノーアウト1,2塁の絶好のチャンスにショートゴロ併殺。
さすがに最終回の打席はやってくれると期待してたんですけどね。。。
ノムさんの言っていたことを頭に入れて長野を見ていると、まさにそのとおりって感じです^^;
このファイナルステージは4番の阿部が当たりに当たりまくっていて、12打数9安打の.750。しかし5番を打つ長野は阿部がヒットを打った次の打席では6打数でヒット1本だけの.167。
打った1本のヒットもランナーの阿部を追い抜いてしまうという、しかたない部分もあるとはいえ考えられないプレー。
こうなると、なぜ長野の5番にこだわるのかもちょっとわからなくなってきます。
長野だけではない。絶対に勝つんだという気持ちがまったく伝わってこない
このファイナルステージ、ミスした方が負けと言いましたが、見てみるとジャイアンツのミスは目立ちますね。
初戦を勝ち、タイにして臨んだ第2戦。
先頭の立岡が初球を打ってレフト前ヒット。初回から一気にというところをまさかのけん制アウト。
先制のチャンスを逃したジャイアンツは4回ヤクルトに先制点を取られたあと、なおも1死3塁、ピンチの場面で雄平をファーストゴロに打ち取ります。阿部はしっかりキャッチするも、飛び出したサードランナーをけん制するも追いかけるもなくすぐさまサードへ送球、その間にホームインされてしまいました。
本当にため息しか出ません。一言で言うなら、
『野球を知ってるのか』と言いたくなります。プロ野球選手にとってこんな言葉を言われるのは屈辱でしょうけど、そう思ったジャイアンツファンは多いのではないでしょうか。
ジャイアンツを応援し続けて約35年。
応援しているからこそ、厳しいことも言いたくもなるんです。
優勝する姿を見たいからこそなんですよね。
今日負けたらすべて終わり。絶対に勝つんだという気持ちを見せてほしいですね。
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