地元、静岡県三島市にある楽寿園は皇族の別邸として明治時代に造られ、現在は市が管理している公園です。その楽寿園の一画に動物を飼育している「どうぶつ広場」があります。
どうぶつ広場は一般の動物園と比べると種類、数ともに少ないものの、動物との距離が近く親しみが持てます。そんな楽寿園にいる愛らしい動物たちを数回に分けてご紹介していきます。6回目の今日は「デグー」です!
デグーについて
人懐っこさと頭のよさから近年、ひそかに人気?!のデグー。げっ歯目デグー科に分類される草食の動物で、南米チリのアンデス山脈西部に生息しています。
灰色の毛と長い尾を持ち、体長は約12~20センチ(※尻尾まで含めると約22~37センチ)、体重は350グラム以下ほどで、ジャンガリアン・ハムスターをひとまわり大きくしたくらいです。
デグーは標高1,200~2,000メートルの地中にトンネルを掘って複数の家族で群れを作って暮らしています。群れのメスが共同で子育てをするなどの高い社会性に加え、複数の鳴き声を使い分けてコミュニケーションを取っているそうです。
夏に何度か楽寿園のデグーに会いに行ったのですが、暑さが苦手な彼(彼女?)らは飼育小屋の中に入っていました。その時は小屋のガラス越しに見ていたのですが、つい先日、実は小屋の扉を開けて中に入れることを知り、見てきました。
小屋のなかには2匹のデグーがいました。とても仲がいいようで、じゃれ合っていたかと思うと急に一匹が駆けずりだし、それをもう1匹が追い、またじゃれ合うということを繰り返していました。2匹は常に一緒のようです☆
「アンデスの歌うネズミ」とも言われるデグー。ときおり鳴き声もあげていました。この時は何を言っているかわからなかったのですが、調べてみると警戒時には「キィー」と甲高い声を、抗議の時は「プー」、そして求愛や馴れあいの時は「ピピピ」と発するそうです。
デグーに会いに行った時は鳴き声にも注意してみると面白そうです。私も次回、楽寿園のどうぶつ広場へ行った時に彼らが何と言っているのか聞いてみたいと思います。
その時はどうかこっちを見て、「プー」とか「キィー」とか鳴きませんように。
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楽寿園
参考WEBサイト
Photo & 紹介:sKenji