海水浴シーズン真っ盛り、海のレジャーを楽しまれる方も多いかと思います。そこで、海辺で楽しむ際に気を付けるべき海の危険生物をシリーズでご紹介していきます。今回は「ウミケムシ」です。
ウミケムシ
ウミケムシは多毛綱と呼ばれる生物の一種でゴカイなどの仲間になります。体長は大きいものでは15cm位まで成長し、日本では本州中部以南の海に生息しています。砂底にいることが多いものの、夕刻に海面近くを泳ぐこともあると言われています。見た目によらず、移動するスピードは結構速いものがあります。
体の左右には剛毛と呼ばれる毒を持った毛があり、刺激を与えると逆立てます。その際に素手でつかむと刺されて毒が注入されます。
刺された場合は、腫れて激しい痛みに襲われます。ウミケムシに遭遇する状況としては魚釣りの際に掛かるほか、海岸に打ち上げられる可能性もあると聞きます。
刺された際にはガムテープなどで剛毛を取り除きます。腫れと痛みは1日ほどで収まりますが、痒みは数週間ほど残ることがあるそうです。症状がひどい場合には病院へ行きます。
ウミケムシは冒頭の写真で紹介した以外にもいくつもの別種が存在します。個人的に注意が必要だと感じたのが「ハナオレウミケムシ」です。
写真で見る限り、釣り餌となるゴカイによく似ているので知らずに触ってしまう可能性がありそうです。
ハナオレウミケムシは浅い海に普通に見られ、石の下などにいることが多いと言われています。石をひっくり返してゴカイのような生き物を見つけた場合、見分ける自信がよほどないかぎりは素手で触らない方が良さそうです。
多くの人は見て触ろうとしないかもしれませんが、釣りをする方は気を付けたい海の危険生物です。
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紹介:sKenji