海水浴シーズン真っ盛り、海の危険生物について Vol.4 ~アンボイナガイ編~

海水浴シーズン真っ盛り、海のレジャーを楽しまれる方も多いかと思います。そこで、海辺で楽しむ際に気を付けるべき海の危険生物をシリーズでご紹介していきます。今回は「アンボイナガイ」です。

アンボイナガイ

冒頭の写真のような美しい貝を海で見つけたら、おもわず手に取ってみたくなりませんか?

しかし、このアンボイナガイと呼ばれる巻貝の一種は、インドコブラの40倍近い猛毒を持っていると言われています。

沖縄や九州のほか、紀伊半島や伊豆諸島などにも生息しており、大きさは10cmほどです。

毒は歯舌(しぜつ)と呼ばれる針のようなものを刺して注入します。歯舌は長さが2cmほどあり、ウェットスーツなども貫くそうです。

神経や筋肉を麻痺させる神経毒であるために、刺されても痛みはほとんどありませんが、体がしびれたり、呼吸ができなくなるなどして命を落とす場合もあります。海に入っている際には、しびれて溺れる危険性もあります。

万が一刺された場合は、刺された部位を切開して歯舌があれば取り除き、毒を吸い出します。その後、毒が全身に広がらないように刺された部位と心臓の間で圧迫し、病院に運びます。

ダイビング中などだけでなく、潮干狩りの際に刺されるケースも多いそうです。

アンボイナガイはイモガイの一種です。イモガイは日本だけでも100種類以上が生息しており、強弱はあるものの毒を持っているそうです。海で綺麗な巻貝を見つけた場合は、むやみに触らないほうが良さそうです。

<「海水浴シーズン真っ盛り、海の危険生物について Vol.5 ~ダツ編~」へ続く>

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紹介:sKenji