海水浴シーズン真っ盛り、海の危険生物について Vol.3 ~カツオノエボシ編~

カツオノエボシ

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海水浴シーズン真っ盛り、海のレジャーを楽しまれる方も多いかと思います。そこで、海辺で楽しむ際に気を付けるべき海の危険生物をシリーズでご紹介していきます。今回は「カツオノエボシ」です。

カツオノエボシ

カツオノエボシは浮き袋とそこから伸びる長い触手を持った生き物で、世界中の暖かい海に生息しています。自力で動くことはできませんが、波や浮き袋に受けた風などで移動し、日本各地の沿岸にも漂着します。

カツオノエボシはクラゲのようにも見えますが、実はヒドロ虫綱(ひどろちゅうこう)と呼ばれる刺胞動物(※)が複数集まった群体だそうです。

触手に毒があり、刺されると電気が走ったような痛みがあることから「デンキクラゲ」とも呼ばれています。日本では死亡例はありませんが、海外では亡くなられた方もいます。

刺された際には海からすぐに上がり、海水をかけて触手を洗い落します。水やアルコール、砂などをかけると残っている刺胞(※触手などにある器官で毒液を注射する)を刺激してしまうので、かけないようにします。

浜に打ち上げられているものでも危険性は変わらないので、絶対に触らないようにします。

対策としてウェットスーツやラッシュガード、スパッツなどを着用し、肌の露出を減らすことがあります。ウェットスーツなどは、カツオノエボシ以外のクラゲなどに対しても有効ですので、海では着用されることをおすすめします。

<「海水浴シーズン真っ盛り、海の危険生物について Vol.4 ~アンボイナガイ編~」へ続く>

※動物界の一門。ほとんどが海産。体は外胚葉(がいはいよう)と内胚葉の2層からなり、体内には大きな腔腸をもつ。口の周囲に触手があり、刺胞(しほう)をもつものが多い。着生生活をするポリプ型と浮遊生活をするクラゲ型とがあり、両型を世代交代するものと、どちらか一型だけのものとがある。ヒドロ虫類・ハチクラゲ類・花虫類に分けられる。(出典:デジタル大辞泉)

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紹介:sKenji