海水浴シーズン真っ盛り、海のレジャーを楽しまれる方も多いかと思います。そこで、海辺で楽しむ際に気を付けるべき海の危険生物をシリーズでご紹介していきます。今回は「アカエイ」です。
アカエイ
サメの次にご紹介したいのが「アカエイ」です。アカエイは日本各地の沿岸に生息するエイ(※エイ目アカエイ科)で、全長1m以上(※尾を除いた体盤長は80cmほど)になります。
沿岸の砂泥地の海底にすんでおり、尾びれのトゲに毒があります。向こうから襲ってくることはまずありませんが、海底にいるエイを誤って踏んでしまうと刺されます。
場所によっては身近な生き物で以前、千葉に住んでいた際に東京湾でも頻繁に見かけていました。趣味のウインドサーフィンの仲間でも4、5人ほどが刺される被害に遭っています。
刺された方の話によると痛みは強烈とのことです。手のひらサイズほどの小さなエイだったそうですが、激痛に苦しんでいました。エイの毒は痛みのほかに全身のけいれん、嘔吐や発熱、悪寒などを引き起こし、最悪の場合は命を落とすこともあります。
トゲは鋭く固いのでマリンブーツなどは簡単に貫通します。大きい物に刺されると足の甲を突き抜けることもあるそうです。
波打ち際まで来ることもあり、海水浴や潮干狩りに来た方が踏みつけて刺されることもあります。干潟や人工海浜、河口付近に多いと言われています。私はよく河口付近で見かけていました。
刺された場合の応急処置としては、アカエイの毒は熱に弱いので、火傷をしないぎりぎりの温度の熱湯(50℃程)で30分~1時間ほど傷口を温めます。
夏場は特に波打ち際近くに寄ってくることが多くなるので、アカエイの被害報告がある浜では極力海に入らないほうがいいと思います。もしそれでも入る場合には、魔法瓶に熱湯を入れて持っていくと、もしもの時に役に立ちます。
<「海水浴シーズン真っ盛り、海の危険生物について Vol.3 ~カツオノエボシ編~」へ続く>
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紹介:sKenji