11月10日(月曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発の現状を読み進めます。
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1号機建屋カバー屋根パネルの2枚目を取り外し
※1号機の原子炉建屋カバー屋根パネル2枚目の取り外し作業については、平成26年11月10日午前8時31分に取り外し(吊降ろし)作業が終了。
当該作業期間中において、ダストモニタの濃度およびモニタリングポストの指示値に有意な変動は確認されていない。
今後、取り外した屋根パネル(南3,北3)の開口部から、再度、堆積している瓦礫等へ飛散防止剤の散布を行い、空気中のダスト濃度を確認した上でオペレーティングフロアの瓦礫の状況調査等を実施する。
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11月7日に発生した4号機廃棄物処理建屋での漏えい(その結果プール冷却が自動停止)について、写真と関連資料が公開される
手前側の輪になった細いホースの先端ノズルから漏水したとのこと。ホースは地下水流入状況を調査するため、床に穴をあける「コア抜き」という作業で、切削中に刃の部分を冷却するための水を掛けるために設置されたもののようだ。
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1号機 ~滞留水移送に関する記載が元に戻る
新規事項なし
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
※滞留水移送は停止
滞留水の移送はこれまで、たとえば
(1)「…高濃度滞留水を移送中(平成26年11月6日午前9時50分~)」
との表記の場合は、移送中を意味し、
(2)「…高濃度滞留水の移送を実施(平成26年11月6日午前9時50分~平成26年11月6日午後4時8分)」
の場合は、移送を停止を意味する形で日報に記載されてきた。
11月8日以降、停止状態と考えられるのに(2)の表記が残されていたが、従来通りの記載に戻された。
2号機~6号機
新規事項なし
◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年10月27日午前10時43分~)
※滞留水移送は稼働中
◆3号機
1号機の4項目、2号機の上4項目と同じ項目に加え、
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年11月5日午後4時14分~)
※滞留水移送は稼働中
◆4号機
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
共用プール・水処理設備および貯蔵設備
新規事項なし
◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。
◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
地下水バイパス
新規事項なし
※「福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果」のページでの該当するデータ公開も行われていない。
H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果
◆最新のパトロール
11月9日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されていない。
堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。
また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。
◆H4エリア
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
◆H6エリア
1~4号機タービン建屋東側
新規事項なし
1~4号機サブドレン観測井
新規事項なし
※「福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果」のページでの該当するデータ公開も行われていない。