2014年10月1日 今日の東電プレスリリース

多核種除去設備(ALPS)B系のトラブル、今回は白濁水(炭酸塩)が流出した範囲は1塔目まで。度重なるトラブルを解決して再稼働したはずのB系、早期の原因解明が待たれる

10月1日(水曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点を中心に読み解きます。

共用プール電源施設の警報と新事務棟での感電事故の関連についての続報

内容は前日発表された参考資料で示されたのと同じ。

調査の結果、所内共通M/C2Bの電源系統に接続された新事務棟の電源設備で、協力企業作業員の感電事故が発生したことに起因して、瞬時発生した警報であることが分かった。また、今回の事故に伴い新事務棟が停電していたが、同日午後3時18分に電源復旧した。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月1日

感電事故に遭った作業員の容態について続報

※9月30日午前8時30分頃、新事務棟において、電気関係作業を行っていた協力企業作業員が感電したとの連絡が緊急時対策本部に入ったことから、同日午前8時32分に救急車を要請。感電した協力企業作業員は意識があり、構内の救急医療室にて心電図検査を実施して異常がないことを確認。同日午前9時22分に救急車にて、いわき市立総合磐城共立病院に搬送。(既出)

病院にて治療を受けており、数日間入院することとなった。
なお、今回の事故については、同日午後4時10分に電気関係報告規則第3条第1項第1号「感電又は破損事故若しくは電気工作物の誤操作若しくは電気工作物を操作しないことにより人が死傷した事故(死亡又は病院若しくは診療所に治療のため入院した場合に限る)」に該当すると判断。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月1日

後半は電気関係報告規則の事故報告義務についての記述だが、入院した作業員はちゃんと労災が適応されるのかしらん。労災の休業補償は休業4日以上だったと記憶するが。

1号機

新規事項なし

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

※滞留水移送は停止中

2号機 ~タービン建屋地下の高濃度滞留水、移送停止

1号機と同じ4項目に加え、

・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施(平成26年9月27日午後2時41分~10月1日午前10時13分)

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月1日

※滞留水移送を停止

3号機

新規事項なし

1号機と同じ4項目

※滞留水移送は停止中

4号機 ~使用済み燃料プールの冷却を再開

・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

加えて、

※9月29日午前5時17分、使用済燃料プール代替冷却系について、当該系の循環冷却設備電源切替盤の点検を行うため、冷却を停止(停止時プール水温度:21.6℃)。停止期間は約39時間を予定しており、冷却停止時のプール水温度上昇率評価値は0.263℃/hであることから、停止中のプール水温上昇は最大で約34℃と評価しており、運転上の制限値65℃に対して余裕があるため、使用済燃料プール水温管理上問題はない。(既出)

その後、作業が終了したことから、9月30日午後3時47分に使用済燃料プール代替冷却系を起動。運転状態について異常はない。起動時の使用済燃料プール水温度は22.6℃であり、停止時の21.6℃からの上昇は運転上の制限値(65℃)に対して余裕があり、使用済燃料プール水温度の管理上問題はない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月1日

※実際の停止時間は約34.5時間。冷却停止時のプール水温度上昇率評価値0.263℃/hでの想定に比べ、測定されたプール水温は大幅に低い。(約9.1℃の温度上昇が見込まれたところ、実際には1℃の上昇だった)

5号機 ~原子炉冷却を再開

・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

加えて、

※9月30日午前10時11分、5号機残留熱除去系(以下、「RHR」という。)(A系)については、原子炉停止時冷却モードにて運転中だが、点検停止中のRHR(B系)の(B)(D)ポンプの運転確認を行うため停止(停止時原子炉水温度:28.9℃)。また、(D)ポンプについては、モーターの振動が大きかったことから、点検を実施していたが、モーター軸受(ベアリング)に傷が確認され、新品に交換したことから、交換後の運転確認も合わせて実施。なお、冷却停止時の原子炉水温度上昇率評価値は0.369℃/hで、停止中の原子炉水温度上昇は約3℃と評価されることから、運転上の制限値100℃に対して余裕があり、原子炉水温度の管理上問題はない。(既出)

その後、RHR(B系)の運転確認が完了したことから、同日午後4時7分に、RHR(B系)の(B)ポンプを起動し原子炉水の冷却を開始。なお、運転再開後の原子炉水温度は、停止時の28.9℃から30.6℃に上昇したが、運転上の制限値100℃に対して十分余裕があり、原子炉水温度の管理上問題はない。また、RHR(B系)の(D)ポンプについては、モーター軸受(ベアリング)交換後の運転確認を合わせて実施していたが、運転状態に異常が無いことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月1日

実際の停止時間は約6時間。原子炉水温度上昇率評価値「0.369℃/h」で計算すると、見込まれる水温上昇は約2.2℃だった。これに対して実際の温度上昇は1.7℃だった。

6号機

新規事項なし

・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール

新規事項なし

・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

水処理設備および貯蔵設備 ~多核種除去設備C系の運転を再開と、26日に白濁が発見されたB系についての続報

・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中
・増設多核種除去設備ホット試験中

加えて、

※多核種除去設備(ALPS)C系において、鉄共沈処理を行っているクロスフローフィルタ(CFF)を改良型CFFへ交換するため、9月21日処理運転を停止。(既出)

その後、作業が完了したことから、9月30日午後3時2分に処理運転を再開。運転状態についても異常がないことを確認。

また、9月26日多核種除去設備B系において処理運転を停止した事について、調査の結果、炭酸塩の流出した範囲は、16塔ある吸着塔の1塔目までと判明。今後、念のため2塔目まで系統内の洗浄および、吸着材の交換を実施予定。また、白濁が確認された当該CFF(8B)の取外しを行い、点検・原因調査を行う。多核種除去設備A系については、処理運転中。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月1日

※処理運転(ホット試験)中のALPSはA系とC系。B系は分解・洗浄・点検・原因検査

地下水バイパス

新規事項なし

※地下水バイパス揚水井No.1~12のサンプリングを継続実施中。

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

9月30日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されていない。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月1日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月1日

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月1日

1~4号機タービン建屋東側

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年10月1日