【レポート】復興支援ツアー2014 ~東北を見て、そして伝える~ by sKenji

3日目

3日目は、釜石まで海沿いに南下したのち、西へ向かい、遠野に宿泊予定ですが、朝一番で、浄土ヶ浜に行ってきました。浄土ヶ浜も震災当時に津波により、大きな被害を受けています。

予定では、30分ほど浜を見るつもりでいました。しかし、浄土ヶ浜で交通整理をしていた男性と話す機会があり、震災時の話や、当時の被害がいまでも残っている場所がすぐ近くにあることを聞き、見に行っていたら、あっという間に4時間が経過してしまいました。

交通整理をしていた男性とは、再会を約束して、釜石を目指して南下を開始しました。

釜石へ向かう途中には、山田町、大槌町などの町があります。

いずれも、津波の大きな被害を受けた町です。町は、被災物が撤去された状態であり、建物などの復興は手付かずのようでした。復興が進んでいないと、これまで話には聞いていたことを、目の当たりにしました。大槌町では、先日、取り壊しが始まった震災遺構・大槌町役場も訪れました。

大槌町役場。後日、ぽたるページで書くことができればと思っています。

その後、釜石市へ。同市内を車で、うろちょろ回っていると、小学校の校庭に自衛隊のヘリが・・・。いったい何事かと思い、近くにいた現地の方に聞くと、なんでも、山林火災があったそうです。

放水用のバケツを吊り下げているヘリ

釜石市にあった堤防を見たいと思ったものの、いずれの道でも近づくことはできませんでした。現地の人に聞くと、堤防を見る(近づく)のは無理とのことだったので断念し、遠野市に向かい、この日は同市に泊まりました。

この日は、最後の晩餐おひとりさまビールを楽しみました。

4日目

旅行最終日。チェックアウトして、ホテルの裏側にある、なべくら公園に行ってみました。なべくら公園は、城跡を整備した公園で、山の上にあります。ここから、遠野市を一望できるという話を聞き、登ってみたくなったのでした。

本丸跡の山頂は、10分ほどの登りで着きました。本丸下の三の丸付近からの眺めがよく、遠野市の街並みを見ることができました。

下山すると、遠野観光出発です。

遠野は、柳田國男が書いた「遠野物語」の舞台であることから「民話の里」と言われ、古き良き日本の田園風景と生活を今に伝える場所です。

東日本大震災の際には、三陸地域の後方支援活動の拠点となった街でもあります。
まず、最初に向かったのは、「遠野ふるさと村」。昔、遠野にあった農村を再現した場所です。個人的に遠野で一押しの場所です。ふるさと村のあとは、「福泉寺」、「伝承園」、「カッパ淵」、「山口の水車」、「高清水展望台」、「千葉家の曲り家」を見て回りました。詳細は、後日、ぽたるページで紹介したいと思います!

遠野観光をした後、夕方に岩手県・北上駅へ向かい、駅でレンタカーを返却して、三島に帰ってきました。

費用

【費用合計】102,850円

---費用詳細---------------
■ 宿泊 [29,950円]
1泊目 7,700円
2泊目 8,150円
3泊目 14,100円

■食費(昼食代) [4,200円]
 1日目:600円
 2日目:1,600円
 3日目:800円
 4日目:1,200円
   
■ 乗車券&特急券 [35,350円]
○往き [18,530円]
 乗車券:10,480円
 特急券:三島⇒東京 1,730円
     東京⇒二戸 6,320円
○帰り [16,820円]
 乗車券:9,610円
 特急券:北上⇒東京 5,480円
     東京⇒三島 1,730円

■レンタカー等 [30,840円]
 4日間レンタル:24,840円
 ガソリン代:約6,000円

■入場料 [2,510円]
 ・龍泉洞:1,000円
 ・遠野ふるさと村:540円
 ・福泉寺:300円
 ・伝承園入場料:320円
 ・千葉家の曲り家:350円

東北を旅行して

東北旅行に行く前、「復興はまだ始まったばかりで、何も進んでいない」という話を聞いていました。実際に東北に行ってみると、3年以上経った今でも、手付かずに近い被災地があり、現地で声をかけて話を聞いた方々が、「復興と言うには、ほど遠い」と、みなさん口をそろえるように言っていました。実際に東北を見て、話を聞くことにより、被災された方々にとっては、今でも震災は過去のものとはなっていないということを、自分なりに感じることができたと思っています。特に、遠野で出会った仮設住宅に住んでいる方の話は、印象的でした。

震災発生から時間が経過して、被災地以外では、関心の薄れも指摘されるなか、実際に地震や津波で被害を受けた方々や、風評に苦しんでいる地域について、少しでも伝えていくことができればと思いました。

Text & Photo:sKenji