2014年5月21日 今日の東電プレスリリース

報道配布資料5月21日分によると、地下水バイパス揚水井の分析結果は以下の通り

No.2  全β:ND(11)    トリチウム H-3(約12年):32
No.4  全β:ND(11)    トリチウム H-3(約12年):110
No.6  全β:ND(11)    トリチウム H-3(約12年):170
No.8  全β:ND(11)    トリチウム H-3(約12年):80
No.10  全β:ND(11)    トリチウム H-3(約12年):230
No.12  全β:ND(4.6)     トリチウム H-3(約12年):1,100

採取日はいずれも5月19日(11:42~12:07)

NDは検出限界値未満を表し、( )内は検出限界値。H-3はトリチウム(三重水素)を示し半減期は約12年。

焼却工作建屋の水位、焼却工作建屋西側サブドレン水の分析結果

<最新の集中廃棄物処理施設各建屋水位>
各建屋内の滞留水の深さについては、常設水位計による監視において、プロセス主建屋への移送後の水位と比較し、焼却建屋では2.4cmの上昇。引き続き監視を継続。
5月21日午後2時現在の各建屋深さ
・焼却建屋:深さ20.0cm(4月14日移送停止後と比較し、2.4cm増)
・工作建屋:5月16日午前10時30分、回収作業が完了。

<最新のサブドレン水サンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年5月21日

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

<最新のパトロール結果>
5月20日のパトロールにおいて新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されていない(一部実施できない場所を除く)。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年5月21日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年5月21日

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年5月21日

1~4号機タービン建屋東側の状況

新規事項なし

1~4号機サブドレン観測井の状況

新規事項なし。
1~4号機建屋に隣接している井戸(サブドレンピット)の溜まり水から放射性物質が検出された件について、フォールアウトの影響について確認するとした記載のみ。

※フォールアウトとは空中から地上に降下する放射性物質のこと。井戸に溜まった地下水そのものではなく、地上の放射性物質の混を前提とした確認が行われているということか。新規事項はないが記載された全文を引用。

※1~4号機建屋に隣接している井戸(サブドレンピット)の浄化試験をした結果、ピット内の溜まり水から放射性物質が検出されており、その流入経路としてフォールアウトの可能性があることから、新たに1~4号機建屋周辺に観測井を設置し、フォールアウトの影響について確認することとしている。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年5月21日

地下貯水槽の状況

地下貯水槽は地下水バイパスの揚水井の上流側にある。貯水槽からの汚染水の地中への漏出は、昨年地下水バイパスが計画を延期させる要因のひとつとなったが、新規記載はサンプリング測定結果のみ。

日報によるとサンプリング実施箇所は「地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6,7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、海側観測孔」とされる。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年5月21日

以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成26年5月21日分の変更箇所を中心にピックアップしました。
構成●井上良太