東北の人気ラーメン店が共同開発。創作カップラーメン全国発売!

東北の人気ラーメン店がコラボ開発したカップ麺、「明星 熊谷×黒船 担々麺」が、2月24日、全国発売されます。

「明星 熊谷×黒船 担々麺」は、陸前高田の「中華食堂 熊谷」と大船渡の「秋刀魚だし 黒船」の2店が共同で創作し、明星食品から発売されます。売り上げの一部は、大船渡を中心に仮設住宅に住む高齢者へ配食を手掛けるNPO法人「さんさんの会」へ寄付されます。気になる味について、発売を報じる毎日新聞の記事に、次のように記載されています。

『明星 熊谷×黒船 担々麺』は、鶏白湯と豚骨の旨みをベースに、練りごまを加え、ラー油、唐辛子、花山椒で本格的なスパイス感のある辛味を出しながら、しっかりと酸味を効かせ、強いコクを感じる味覚に仕上げました。「大船渡 黒船」店主によるアレンジのポイントは、スープベースに鶏白湯と豚骨を使用したことと、「大船渡 黒船」の代名詞となる“さんま節”のエキスを隠し味に使用して味のコクを底上げしたことです。スーパーノンフライ製法の中細麺が味わい深い担々スープに絡んでやみつきになる旨さの担々麺です。

引用元:<プレスリリース>明星食品、カップめん「熊谷×黒船 担々麺」を発売 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

新発売のカップ麺は、復興支援の炊き出しでつながった両店の店主が協力して創作し、明星食品がカップ麺にしたとのです。

中華食堂 熊谷

岩手県陸前高田市にある「中華食堂 熊谷」の店主、熊谷さんは、東京の四川料理の名店で修業を積んだそうです。看板メニューの「担担麺」に使われる肉みそや調味料などは熊谷さんの手作りです。お店の看板に「担」という文字を掲げているように、担担麺へのこだわりがあるようで、地元でよく知られるソウルフードとなっているそうです。

以前のお店は、東日本大震災による津波で流され、現在は、陸前高田市竹駒町にある仮設店舗で、営業されています。

■中華食堂 熊谷
 【住所】岩手県陸前高田市竹駒町字滝の里15-3
 【営業時間】11:00 ~ 15:00
【定休日】月曜日
 【駐車場】有(約8台)
 【問い合わせ先】0192-54-3300

大船渡秋刀魚だし 黒船

「大船渡秋刀魚だし 黒船」は、こだわりのラーメン店です。店主の岩瀬龍三さんは、いくつものラーメン店を食べ歩き、東京などにある有名店のラーメンも参考にするなど、日々、ラーメンの研究を重ねているそうです。

ラーメンに使われる食材は、三陸で水揚げされたサンマの煮干や大船渡・アマタケ製造の「南部どり玉子(赤玉)」など、厳選されたものを使用し、 麺は、風味に富む南部地粉を中心とした地粉と、強いコシを生み出すと言われるモンゴル産の天然カンスイを使って作った自家製麺です。野菜も、出来る限りご自宅で作られた、有機栽培のものを使用しているそうです。

■大船渡秋刀魚だし 黒船
 【住所】岩手県大船渡市猪川町字藤沢口39-1
  【営業時間】11:00 ~ 15:00、17:00 ~ 20:00
【定休日】水曜日
 【駐車場】有(約20台)
 【問い合わせ先】0192-26-0144

特定非営利活動法人 さんさんの会

「さんさんの会」は、震災によって仮設住宅等に住んでいる「重点的支援対象者(※)」に、無償で「おかず」の配食活動をしている特定非営利活動法人です。おかずは、腎炎や人工透析、糖尿病、高血圧などに対応できるよう、低カロリー、低塩分とするなど、栄養バランスを考慮してつくれた「制限食」です。「見守り」と「声かけ」もかねて、支援対象者に、直接手渡しで配っているそうです。

(※)重点的支援対象者:「高齢独居、男性独居もしくは高齢者のみの世帯で、持病があり食事の支度や買い物が思うようにできず、生活が困難、もしくは今後健康状態の悪化が懸念される方」です。震災後には「地域のつながりの希薄化」がより深刻になり、長い仮設住宅の生活も精神的、肉体的に追い込まれる原因となっています。
(出典元:さんさんの会WEBサイトより)

「さんさんの会」の活動は、震災の翌日から始まっています。
3月12日、大船渡市内のイタリア料理店のシェフが、震災の被害を受けながらも、
残っていたお米を炊いておにぎりを作り、家を失った近所の方々に配ったことがきっかけだったそうです。

その後、その活動を聞きつけた、比較的被害の少なかった近隣の人たちや自らの店舗を失った市内の料理人たちも参加するようになり、活動が広がっていきました。
やがて、近隣や県外から食料の支援が届くようになると、こんどは、栄養の偏りへの懸念から、バランスに配慮した「おかず弁当」の配食を行います。

震災発生の年の夏、大船渡市内の全ての避難所が閉鎖されると、避難生活を送っていた方々は仮設住宅等に移りましたが、「まだ支援を必要とする方たちがいる」ことから、おかずの配食を続けました。

現在は、「重点的支援対象者」に制限食のおかずを配達する他、料理教室、食事指導会などの活動も行っているそうです。

■特定非営利活動法人 さんさんの会

 【所在地】・富沢事務所:岩手県大船渡市大船渡町富沢2-1
      ・33キッチンハウス(厨房・配送センター・多目的スペース)
            :岩手県大船渡市日頃市町坂本沢6-2

 【連絡先】・富沢事務所電話: 0192-47-4222
      ・Email   : 33nokai@gmail.com
       ※ 活動時間:10:00 – 17:30(土日はお休みです)

震災翌日から、被災地で配食活動を行っている「さんさんの会」。そのWEBサイトには、次のような願いが書かれています。

「この活動が徐々に広がり、将来的には津波被害に遭った地域を超えて日本全国に広まっていったらと願っています。この思いを僕たちは活動の源として日々活動を続けています。」

2月24日全国発売。災害時の非常食にも!

売上の一部が「さんさんの会」寄付される「明星 熊谷×黒船 担々麺」は、来週月曜日、2月24日に全国で発売です!

しっかりとした酸味と強いコクを感じさせるという、東北の人気ラーメン店のコラボにより生み出された担担麺。大雪や震災などの災害時の非常食としても良さそうです。来週、私も食べてみたいと思っています!

参考WEBサイト

Text:sKenji