楽寿園内・小浜池から南方に伸びるのが「蓮沼川(はすぬまがわ)」と「源兵衛川(げんべえがわ)」。美しいせせらぎが、三島市内を流れていきます。
ここは古くからゲンジボタルの舞う名所だと聞きました。一時、湧き水の枯渇により、ホタルが姿を消してしまった時期もあったそうですが、地元の人たちの努力によって環境が整えられ、再びホタルが舞うようになったそうです。蓮沼川の上流には、「ほたるの里」という看板が建てられていました。
この2つのせせらぎが流れる「伊豆箱根鉄道・三島広小路駅周辺」を歩きます。
蓮沼川(2013.07.14)
住宅街の中を流れる蓮沼川。
後に紹介する源兵衛川は、子供たちの遊び場として賑やかなのですが、蓮沼川は比較的静かな印象です。
川の上には水車や銅像が作られており、川沿いには花壇もありました。
水浴びをする女性らしき銅像。
川の水が太陽の光できらめいているのがイイですね!波打つせせらぎが面白い模様を見せてくれます。
なんだかオシャレな水車と噴水。
かつての三島では、湧き水の水力を活かした製糸業や精米業がさかんだったそうです。その当時の様子を再現しようと置かれたのが、この水車とのこと。
親子の銅像。その奥には花壇が見えます。
三島に住んでしまうと、この風景すら当たり前に感じてしまうのですが、日ごろの手入れ無くしてこの風景はありえないなと改めて思います。
ありがたいですね~
源兵衛川 広小路駅北側(2013.07.14)
お次は、蓮沼川の東隣を流れる源兵衛川上流。
平成20年6月に「平成の名水百選」に選ばれています。「平成の名水」自体は全国各地にありますが、その大半が山を流れる川や滝です。このような市街地を流れる川という意味では特殊な存在かもしれません。
休日だったので、子供連れの家族で賑わっていました。
市内の数あるせせらぎの中でも、ここだけは特に涼しかった印象。避暑に最適です!
ただ、僕のような男性おひとり様だと少し居づらかったかも(笑)。
「ズボンのすそをめくって、素足で川に入る」なんて、何年前の記憶でしょうか。大人になってしまい、いつの間にか忘れていた光景です。
ちなみに、こういった水ぎわのコケも、ゲンジボタルが卵を産み付けるためには欠かせない存在だそうです。
こうやって、足下に気を付けながら川の中を歩けるのは楽しいですね!
なかなかオツでした。
こういう場所が近所に当たり前のようにあるのは、贅沢なことかもしれません。
源兵衛川 広小路駅南側(2013.07.14)
源兵衛川沿いを南方に歩き、右手の三島広小路駅を横目に、県道22号線を渡ります。
個人的に好きなのがこの景色。
源兵衛川は建物の裏を流れていきます。「戸を開けたらすぐ川」ってのはイイですね。ちょっと休憩したいときなんかサイコーです。
こういうのに憧れます。
このせせらぎは三石神社という神社の境内を通過します。この神社にあるのが「時の鐘」。かつて宿場町だったこの付近、名前のとおり、この「時の鐘」が時間を知らせていたそうです。
こういう鐘を見るとつい突きたくなるのですが、なんと大晦日の「除夜祭」という祭事に限り、申込制で突かせてもらえるみたいです。
少し進むと、せせらぎが線路の下をくぐります。このフンイキもなんだかイイですね!僕も昔は地元の川でよく遊んだものです……。
好みは分かれそうですが、右手に見える古めかしい風俗店の看板もマル!昭和の香りというか、ノスタルジックな気分にさせてくれます。
写真を撮っていると、ちょうど線路の下を親子が楽しそうに歩いていました。
そして、線路の下はこんな感じ。
看板には「近道」と書いてありましたが、靴を脱がないと歩けそうにないです。
三島広小路駅周辺
三島広小路駅の東側を流れる蓮沼川と源兵衛川を歩きました。6月の時期にはホタルも期待できるそうです!
三島広小路駅。
せせらぎとは直接関係のないローカル駅ですが、この周辺を歩きました。