悪石島 - 大自然の中で映える奇祭と温泉(鹿児島・トカラ列島)

奇祭「ボゼ祭り」に注目

 日本でありながら、異国情緒を感じずにはいられないトカラ列島の島々。特に旧暦に従って行われる祭事はそれぞれが個性的ですが、中でも、ディープな雰囲気を味わいたい人にオススメするとしたら、悪石島を挙げたいところです。 2009年7月の皆既日食では、全国で最も注目を集めた悪石島。トカラ列島のほぼ真ん中に位置し、人口およそ70人が暮らす小さな島です。

 何より目を引くのは、この島の名前ではないでしょうか。名前の由来については諸説あり、「島には至る所に石があり、崖から落ちてきそうだから」、「平家の落人が逃げた島ゆえ、追手が近づきたがらない名前にした」などと言われています。 それゆえか、独特の風習と大自然が色濃く残っており、一度目にしておきたいところ。

 特に目立つのは旧盆(旧暦7月16日)に行われる「ボゼ祭り」。赤と黒の縦縞の仮面にビロウの葉をまとった仮装神であるボゼが、盆踊りの幕引きの役目を担って盆踊りの輪に割り入ります。ボゼは神の世界に棲むことから、線香の香りが漂う人々を、光のある新たな世界へ引き戻す役割を持つと考えられています。 さらには豊作と男根のシンボルを兼ねた「ボゼマラ」を片手に子供や若い女性を追い回すそうです。子供は恐怖し、女性も「ボゼマラ」という男根のシンボルに追われることで、なかなか騒々しい光景を想像してしまいます。しかし、こうすることで子供は悪霊払い、女性は子宝に恵まれるといったご利益があるとされています。

 そんな色濃い文化のほか、手つかずの大自然の中に残る温泉群も人気です。砂蒸し風呂や海中温泉とバラエティにも富んでいるとのこと。一度浸かっておきたいところです。

悪石島の見どころ

※次回、3月5日更新予定です!

悪石島の情報あれこれ

※次回、3月5日更新予定です!

悪石島へのアクセス

※次回、3月5日更新予定です!

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