【フットサルW杯】 カズも戸惑う!サッカーとフットサルの違いとは?

サッカーと言えばカズ!ということでキングカズこと三浦知良選手がフットサル日本代表に選出されたことが話題になっています。2012年11月1日から18日までタイ王国でFIFAフットサルワールドカップが開催されています。サッカーとフットサルはコートの広さが違うだけで、一見すると同じようなスポーツに見えます。しかし、実際には似て非なる存在のようです。今回はサッカーとフットサルの違いを紹介したいと思います!

コートの広さとボールの大きさ

フットサルのコートは縦38~42m、横18~25mというサイズです。サッカーと比べると約9分の1というスケールなので、ピッチ上はかなり狭く感じます。筆者はサッカーとフットサルを両方プレーした経験がありますが、一番小さく感じたのはゴールのサイズです。高さ2m、幅3mというサイズは想像以上に小さく感じられます。ボールの大きさも62cm~64cmとサッカーボールよりも2回りほど小さく、ボールを落下させたときのバウンドも50~65cmとあまり弾まないのが特徴です。

ルールの違い

サッカーと異なるルールを箇条書きに上げてみます。その他にも違う点は多々ありますが、視聴者の目線から考えて、大きく異なる点だけを指摘したいと思います。

・前後半を20分ハーフで、合計40分で1試合を行う。
・フィールドプレーヤー4人、ゴールキーパー1人の計5人
・選手交代は一度に何人でも可能
・選手交代の回数は制限がなく、時間内なら何回でも可能
・ボールがタッチラインを割った場合、スローインではなくキックインで行う 

サッカーとフットサルのプレー感の違い

攻撃面1.ドリブル

フィールドが狭いのでドリブルで突破を仕掛ける場面が少ないのが気になりました。サッカーコートはスペースが広いので前方にドリブルで突破をしかけるプレーが攻撃の鍵になりますが、フットサルはフィールドが狭いので安易にドリブルをすると簡単にボールを奪われてカウンター攻撃を受けてしまいます。ボールホルダーは突破を仕掛けるドリブルよりも、パスコースを作る為にボールをキープするプレーが多いと感じられます。

2.パスサッカーと比べると明らかにボール回しが速いと思います。コートが狭いのでグランダーのショートパスが多く、浮き球を使ったロングパスの頻度は多くありません。パススピードがかなり速いので、正確なトラップ技術を要求されます。ゴール前はDFが密集するのでパスコースがほとんどありません。選手はパス&ムーブを繰り返してDFのマークを外すか、DFがボールを取りに来たところで背後のスペースにパスを狙います。

3.得点

サッカーと比べると得点頻度はかなり高いと思います。前半終了時点で5-1と負けていても、後半から逆襲をかけて5-6で逆転勝利を収めるケースが珍しくありません。野球のように12-10というようなハイスコアになることも多い反面、1-0のシーソーゲームになることもあります。同等の力を持ったチーム同士の対戦でも、打ち合いを選ぶか、守勢に回るかで試合展開が全く変わってくる点が面白いです。

守備面

1.ポジショニングピヴォと呼ばれるサッカーで言えばフォワードの選手が前線でプレッシャーをかけ、アラと呼ばれるミッドフィルダーに近いポジションの2人の選手がマンツーマンで相手のオフェンスをマークします。フィクソと呼ばれる最後尾の選手は中央でゴール前を固めることが多く、ほとんどポジションを移動しません。フィールドの中央ではマンツーマン、ゴール前ではゾーンディフェンスに切り替えることが多いようです。

2.マークとカバーリング

最前線のピヴォとその下のアラが前方にプレスをかけて、パスコースを消しにかかります。フィールドでは4対4の攻防になるので、ほとんど場合マンツーマンで相手をマークする場合が多く、フィールドが狭いのでオフェンスがDFのマークを振り切ることは簡単ではありません。トップに位置するピヴォが自陣ゴール前にカバーリングに入ることも当たり前で、全選手に高い運動量が要求されます。

ワールドカップで日本代表を応援したい!

サッカーと違って多くの得点が入ることが魅力だと思います。キックオフからゴールを奪うまでの時間が3~5秒なので常に緊迫した状態が続きます。平均すると5分に1回くらい選手交代があり、何度でも選手交代が可能なので気になる選手が交代しても、またピッチに戻ってくるのが嬉しいですね。サッカーよりもテクニックを重視したプレーが多いと思います。足の裏を使ってボールをキープしたり、アウトサイドキックやトゥキックを頻繁に使います。

フィールドが狭いのでいかに素早いプレーを求められるかがポイントになってきます。目まぐるしく変わるゲーム展開と大量点は見る人の心を奪います。今回のワールドカップで、日本は強豪国のブラジルやポルトガルと予選リーグで対戦することになり、苦しい展開が予想されます。それでも筆者は日本代表に期待してテレビの前で応援したいと思います!