どんな島
島から島へ。定員12名の小さな船で渡る、細長い無人島・成ヶ島。淡路島・洲本市由良町から100mの距離にあり、頑張れば泳いで渡れそうなほどの距離です。非常に細長く、横幅は最大でも300mしかありません。 現在は無人島ながら、その島に憧れた人は多く、1613年(慶長18年)には池田忠雄(姫路藩主池田輝政の三男)によって成山城が建てられたこともあります。また、1986年(昭和61年)までは国民宿舎・成山荘が存在したなど、島を好んで人々が暮らした歴史がありました。
島は国立公園となっており、美しい景勝と貴重な動植物が魅力です。その魅力をたとえて「淡路橋立」と呼ばれることもあるほどだとか。島では干満の大きい春先には潮干狩り、夏場は海水浴客が多く訪れます(・・・と、言っても定員12名の船がいっぱいになる程度ですが)。 島からさらに島へ。淡路への旅行時は、ついでに立ち寄ってみたい島です。
見どころ
塩沼湿地
いわゆる海岸に近い場所にできる湿地のことで、時間帯により、海水または海水と淡水が混ざった状態(汽水)になるような場所です。そのため高塩濃度に耐えうる塩生植物が出現するのですが、それ自体がわりと珍しい存在だったりします(塩分に強い種子植物自体が少ない)。成ヶ島でもそれがよく見られ、貴重な塩生植物がいくつか育っています。
ハマボウ、ハマボウ群落
7~8月に薄く綺麗な黄色の花を咲かせる塩生植物です。マングローブにもよく似た育ち方をし、「半マングローブ植物」などと呼ばれることもあります。分布自体は広く、関東~関西、九州、朝鮮半島で見られるそうですが、天然状態で生息しているものは年々減少傾向で、絶滅危惧種に。一部地域では絶滅も確認されたそうで、貴重な存在へとなりつつあります 。
ハマサジ
同じく成ヶ島で見られる塩生の越年草。見た目は細いですが、葉は厚く滑らか、秋ごろ9~11月に小ぶりな白と黄色の花を咲かせます。
ハママツナ
こちらも秋が見ごろの塩生植物。鮮やかに紅葉し、秋の深まりをよりいっそう引き立てます。太めの肉厚が特徴。
成山
標高52mの小さな山。島の全体を見下ろすことができ、細長く伸びる島の景観が楽しめます。近くには国民宿舎の跡があります。
島のいろいろ
【名 称】成ヶ島(なるがしま)
【所在地】
兵庫県洲本市(地図)
【面 積】0.03㎢
【周 囲】
3km
遊 び
海水浴、釣り、潮干狩り
食べる
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郷土料理
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変わりモノ
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お土産に
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マスコット
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う た
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島内のルール
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島へのアクセス
船を利用する(不定期航路)
生石公園桟橋、由良支所北港から島へ向かうことができます。(地図)
生石公園桟橋(約10分)~由良支所北港~(約2分)~成ヶ島
(洲本市HP内)
生石公園桟橋へは【徒歩】、【自動車】など由良支所北港へは【バス】
(島プロフ一覧)