いよいよ、ロンドンオリンピックの開催日が近づいてきましたね。夏季オリンピックとしては第30回目となる記念の大会です。各国の代表選手がどのような活躍を見せるのか、想像するだけでも楽しいですね!今大会で注目度の高い選手を紹介するこの企画。今回は日本女子サッカー五輪代表、大儀見優季選手をクローズアップしたいと思います。
【大儀見 優季】おおぎみ・ゆうき
生年月日:1987年7月15日(24歳)
出身地 :神奈川県
身長:168cm
在籍チーム:FFCトゥルビネ・ポツダム
ポジション: FW
利き足:右足
世界トップクラスのフィジカル
大儀見選手のストロングポイントは身体能力の高さにあります。168cm、60kgという数値は、高さを持っているだけでなく、横幅もあって体幹自体が強く、フィジカルコンタクトに優れています。ペナルティエリア付近でボールをキープしても、少々のプレッシャーでは倒れることがなく、ゴール前で起点を作ることができるのです。
このようなポストプレーをこなせるフォワードは『なでしこジャパン』には少なく、大儀見選手の存在は貴重だと言えるでしょう。ロングボールやクロスボールに対する空中戦は抜群に強く、欧州の大柄な選手とも互角に競り合うことができ、高い打点のヘディングシュートでゴールを奪うこともあります。
エゴイストでフォワードらしいフォワード
大儀見選手ほどフォワードらしいフォワードは珍しいでしょう。ゴール前で自分よりも優位なポジションに味方選手がいても、パスを選択せずに強引にシュートするエゴイストです。いくら精度の高いパスを通しても、シュートを打たなければ得点にならないことを本能で知っているストライカーだと思います。
そんな強引なプレーが時としてチームプレーを乱すことになり、先発しても早々にベンチに下げられてしまうことも・・・。メンタル面に安定性が欠けているのか、試合ごとに好不調の波があり、決定的なチャンスを何度も外してしまう場面も見られます。しかし、ゴールに対する意識は誰よりも強く、どんな体勢からでもシュートを狙い、体のどこに当ててでもボールをゴールに捻じ込もうとする執念は凄まじいものがあります。
試合終盤のパワープレーにも期待
大儀見選手の場合、途中出場してもスーパーサブとして力を発揮してくれることでしょう。大儀見選手にロングボールを放り込んで相手ディフェンダーと競り合わせ、そのこぼれ球を拾って二次攻撃をしかける。ゴール前の競り合いからファールを誘ってフリーキックを獲得するなど、パワープレーのオプションとして使えることも彼女の強みだと思います。
総括
所属チームである、ドイツのポツダムでもレギュラーとして活躍し、日本代表でも82試合36得点を記録しているストライカー、大儀見優季。しかし、ドイツワールドカップやオリンピック最終予選ではその能力を爆発させたとは言えないでしょう。大儀見選手が『なでしこジャパン』のエースストライカーと呼ばれたとき、日本の金メダルは射程圏内に入ると思います。