食育を目的として始めた、貸し農園による家庭菜園。前回の投稿からしばらく時間が空いてしまいましたが、その期間中にじゃがいもの収穫。また、夏野菜の栽培を始めました。
インカのめざめは生育不良に
今回初めて栽培したインカのめざめ。男爵いもやメークインなどの定番の品種と比べて病気にかかりやすいと言われていますが、それでもじゃがいもは野菜全体の中でも育てるのが簡単な部類という認識がありました。
特に対策は行わず、生育を促しやすい環境にするため元肥(鶏糞)を気持ち多めにしたぐらいです。それ以外は他の品種と同じような形で植え付けを行いました。
ですが、このようなやり方では甘かったようです…。
発芽して、葉が一定の大きさになるまでは順調だったのですが、それを過ぎると突然成長が止まってしまいました。本来ならば、収穫直前に見られる葉に黒の斑点が付いた状態になり、一部の葉は黄色く変化。写真の通り、最終的には枯れていったのです。
それにしても時期が早すぎます。順調に緑色の葉が育っている手前の株(男爵いも)と比較するとわかりやすいです。インカのめざめは極早生品種なので収穫は男爵よりも1~2週間ほど早いのですが、それを差し引いても枯れる時期がおかしいのです。
こうなってしまうと復旧は難しく、このまま収穫するしかありません。とは言っても、いくつか芋になっていますが、ゴルフボールよりもさらに一回り小さく、これでは食べることも難しいです…。
植えた種芋400gに対して収穫量は小ぶりな芋が10個程度。重さにするとおそらく400gは下回ると思います。
原因はなんだったのでしょうか。枯れた株の種芋を見るとグジュグジュに腐っていたのですが、そこにヒントがありそうです。
まず考えられるのは、種芋にもともと元気(ハリがない)がなかったこと。植える前の状態は重要だと改めて思います。
さらに種芋の断面の乾燥が甘かったこと。種芋を半分にして植えたのですが、切り口に水分が残ったままだと腐る原因になります。そのため木灰をまぶしておいたのですが、これが甘かったか…。
また、土にも問題があったのかもしれません。4月は雨が多かったと記憶していますが、湿った状態が長いとそれだけ種芋も蒸れてきます。
あとは、連作障害。昨年じゃがいもを植えていた場所と一部重なっていました。場所によってはしばらく時間をおく必要があったのかもしれません。
なんとなくですが、今回早々に枯れてしまったことには複数の理由があるように思えてきました。
最後に挙げた連作障害は、借りている畑はそれほど広くはないので、毎年育てていくとすると、数年単位で植える場所を計画していく必要があります。
インカシリーズ(「インカ」と付く品種は複数あります)を侮ってはいけませんでした。今回の経験を踏まえて、試行錯誤しながらリベンジしたいところです。