食育を目的として始めた、貸し農園による家庭菜園。前回の記事ではさつまいもの試し掘りを行いました。
掘ったのはシルクスイートという品種。市販のものだと、他の品種と比べて小さいサイズという印象がありましたが、思った以上に大きい実が出来ていました。
苗の植え方は、斜め植えを採用。苗を45度の角度で植えることで実の大きさ、数でバランスが取れ、また苗を浅く植えるため収穫時に実が掘りやすいこともメリットとして挙げられます。
一方、1週間後に植えた紅あずまは垂直植えにしました。名前の通り、苗を垂直に植えるやり方で大きい実がなりやすいことが特徴です。
一般的に用いられている方法としては、「水平植え」・「船底植え」・「斜植え」・「垂直植え」・「釣針植え」などとよばれているものがあります。大きい苗の場合は「水平植え」や「船底植え」が良く、小さい苗は「斜め植え」や「垂直植え」・「釣り針植え」が良いといわれています。
シルクスイート、紅あずまの苗をそれぞれ10本ずつ植えて、前回試しに1本分を掘ったので、残り19本分のさつまいもを掘っていきます。単純に1本分に5つの実がなったとしても100個近くの実が期待できますが、この量を大人中心で掘ってしまっていいものか・・・。
というのも、野菜を育てることにおいて収穫はメインイベントであり、一番楽しい作業。掘ってみないと大きさや形がわからないのでワクワク感がありますし、つるを引っ張って色鮮やかな芋がごっそり取れる感覚は気持ちがいいものです。
近所の保育園、幼稚園でも食育を目的としてさつまいもの収穫体験は行われているとのこと。私たち大人よりも通っている子どもたちのほうが慣れていると言えそうです。
即席芋ほり大会
ということで、近所の子どもたちに声をかけて即席の芋ほり大会を開催しました。つるの一部を予め切っておきましたが、それ以外に主催者としてやることは、軍手を用意してやさしく見守ることだけです!
いつも息子と遊んでくれる小学生や同い年のお友だち、ご近所さん(大人)まで参加してくれたのでとても助かりました。
やはり子どもたちは手際がいい!
感覚的なのでしょうか。「ここらへんに埋まってそう。」と言いながら見事に掘り当てていきます。
掘ったさつまいもはもちろんお持ち帰り。子どもによって「一番大きいのがいい!」とか「焼き芋するから小さめでいいよ」など選び方もさまざまで面白かったです。
シルクスイートも大きいですが、垂直植えの紅あずまのほうが一回り大きい気がします。
ただ一つやってしまった事としては、みんなで楽しく掘った際に2つの品種が混ざってコンテナに収納したため見分けがつかなくなった点。なんとなくわかりますが、実際は食べてみなければわかりません。(食べてもわからないときもあります)
貸し農園の雰囲気
もともとは食育目的として始めた貸し農園ですが、野菜を育てることがきっかけで生まれたのが人とのつながり。子育てという面でも様々な方との関わりが持てることに対してありがたく感じています。
「困った時の助け合い」「わからないことは教え合う」特に意識することなく、これが自然と行われているようにも思います。
農園の先輩方から育て方を教わるだけでなく、「これ育ててみない?」と言って種や苗をいただくことも。また「これ食べてみてよ」と収穫した野菜のお裾分けも行われています。これが一方的ではなく、お互いでそうなるから面白いです。
そして、お互いが干渉し過ぎることはない。 このようなちょうどいい距離感が居心地の良さにつながっているのかもしれません。