コロナ感染が広がる前にはよく訪れていた修善寺。妻が勤めていた場所から車ですぐ行ける観光地ということでよく案内をしてくれたということが理由です。
コースは毎回ほぼ決まっており、まず修禅寺を拝観し、足湯に入り、桂橋を経由して竹林の小径。そのあとは様々なお店を見て回りながら、また足湯に入るという定番ルート。あまりオリジナリティのない回り方をしています。このルートから脱して少し冒険したい気持ちがあるのですが、なかなか実現できていないという・・・。(結局いつものになってしまう) 次回行ける状態になったら範囲を広げてみたいと思います。
そして、修善寺のメインどころをぐるっと回ったあとに食事するお店も毎回同じ。というのもこのお店こそが妻が修善寺を勧めるおおきな理由なのです。
古民家風の外観から懐かしさが感じられ、店内も和室で落ち着いた雰囲気。一見、和食?お蕎麦屋?と思ってしまいますが、実は洋食屋さんなのです。
選ぶのはだいたい日替わりメニュー。それも味に安定感があります。
洋食屋さんの隣にあるのがジオリア
前置きが長くなりましたが、本来お伝えしたかったのが、お店の隣にある修善寺総合会館の体験型施設。その名も「ジオリア」です。
46億年前に誕生した地球は、その姿を変え続けてきました。大気中に酸素のない時期もありましたし、地球全体が寒く凍りついていた時期もありました。大陸も初めからあったわけではなく、プレート運動や火山活動によって作られ、場所や形を変え続けています。伊豆半島を旅することで、そうした地球の動きの一端を目の当たりにできるかもしれません。「ジオリア」は、あなたが伊豆を読み取り、もっと楽しむためのお手伝いをします。
海の底にあった火山群が噴火を繰り返し半島の土台が作られたこと。プレートが動くことによって海底火山も移動し、本州と衝突したこと。陸地同士海を埋めるようにして現在の半島に形成されていったこと。このような過程が館内中央にある円形の3D機器(プロジェクションマッピング)で確認できます。
機器を囲むように半島になるまでの過程に関連する自然遺産を紹介しています。驚きだったのが水底土石流という現象。海底火山の噴火によって、水の中で岩が崩れ海底の土砂を巻き込んで固まったものです。西伊豆の堂ヶ島に見られるとのこと。
土砂崩れが海の中でも起きていたとは。自然現象の面白さを感じられる場所です。
一方、数々の自然災害(地震、津波)が発生している伊豆半島。津波の痕跡は半島内の各地に残されています。北伊豆地震によって魚雷に残された傷痕。(地震動の擦痕)下田市のお寺に残されている地震で出来た傷痕。伊東市川奈のお寺にある津波到達点の石碑など。災害の教訓は今も受け継がれているのです。こうしたところからも、防災を意識するきっかけにもなります。
知れば知るほど奥が深い伊豆半島。入門編としてまずはジオリアでしっかり勉強し、各地の自然遺産、災害遺構に出向いてみる。今はなかなか難しい状況ですが、また探検できるといいです。