写真で植物の種類がわかるスマホアプリを使って「食べられる植物が自生しているのを見つけること」にハマり出してからはや半年。
季節は秋から冬へと移り変わり、野の草たちは元気がないかなと思いきや、実は春に向かって力強く準備を進めているようです。
ワイルドだろう
ことしは12月になっても湧水の豊かな三島市。残念ながら楽寿園の小浜池はすっかり水がなくなってしまいましたが、街なかのせせらぎはまだまだ元気です。
そんな湧水スポットのひとつ、白滝公園の横を流れる桜川のほとりで見つけたのがこちら。
そんじょそこらに生えているモシャモシャした「いかにも雑草」的な佇まいではありますが、他とちょっと違う特徴は「ネギのように葉が筒状になっている」ことです。
その葉を指でつぶすとネギの香りがします。この草の正体は
野蒜(のびる)です。
アプリが判定した「ワイルドガーリック」を検索してみると、日本で言う「行者にんにく」のように葉が広がったものが出てきますが、「ワイルドガーリック」をそのまま和訳すると正に「野蒜」です。この辺の細かいところは「アプリくんも勉強中」ということにしておきましょう。
ちょっと離れた菰池公園の小さな丘にもこのように
野蒜がたくさん見られます。おお、今度はちゃんと「野蒜」と判定してくれましたね。
春になるとあぜ道や堤防などにもたくさん生える野蒜は、エシャロットのように鱗茎(球根)を茹でて味噌で食べたりします。
食用野草の優等生
再び白滝公園に戻ると、夏が過ぎていったん枯れてしまったと思っていた食用野草が元気に復活していました。
美しい葉の形、凛とした香りが「美人優等生」を思わせるこちらの野草です。
三つ葉です。こちら野蒜と違ってそんじょそこらにあるわけではないので普段からかなり意識して探しているのですが、筆者の行動範囲ではこの白滝公園と、源兵衛川下流にある「三島梅花藻(ミシマバイカモ)の里」の2カ所でしか発見できていません。
しかし!先日「GO TOで混雑していないところで紅葉を見たい」と思って足を延ばした山の奥の温泉郷を散歩していた時のこと、娘の足元にあの美しく凛とした優等生がいるではありませんか。
ここは三つ葉の園か
アプリも迷わず三つ葉と断定してくれました。しかもまわりを見回すとそのあたり一帯に見目麗しき三つ葉さんの姿が。
道路と法面の境目あたり、10メートルぐらいに渡って三つ葉が生えています。うれしくてチャーリー浜のようなステップを踏んでしまいました。
(写真右上などの葉が5枚あるものは三つ葉ではありません)
収穫に向けてのお勉強
三つ葉も春に旬を迎えます。野生の三つ葉は売っているものより味が濃いそうなので、たくさん摘んで「おひたし」なんかにしたら日本酒が進んじゃって最高でしょう。
ところで!ここに生えている三つ葉は自由に摘んでいいものなのでしょうか?そもそもこの場所は誰が所有しているものなの?
そんなきっかけもあって「地面にあるさらに別のもの」に興味が広がりました。そちらは近々ご紹介します。