テレワークが始まって間もない頃はどうしてもストレスを感じることが多く、昼休みは雨でも外へ散歩に出かけました。
ずっと前にインストールした「植物の写真で種類がすぐわかるアプリ」がうっかり無料期間を過ぎていたことに気づきました。高いアプリですが性能はバッチリで、花でも葉っぱでも瞬時に種類がわかります。せっかくなので散歩中に写真を撮りまくることにしました。
たとえばこんな、どこにでも咲いているすっごく小さな花にもちゃんと名前があったり(あたり前ですね)、
漢字だとすごいインパクトがあったり、全然ノーマークだったけど実は春の七草のひとつだったり。
写真に撮って数秒で種類がわかるのでとても楽しいです。そして特にハマってしまったのが「食べられる植物が自生しているのを見つけること」です。
「草餅」と「炊き合わせ」
とは言ってもこの
ヨモギとかフキなんかは、みなさんわかっていてもいちいち気に留めないぐらい「そんじょそこら」に生えていますよね。
あと、蔓(つる)にこちらの葉っぱがついたヤツ
なんてクルマがバンバン通る道路の金網にも巻き付いたりしてます。時期になるとちゃんと「ムカゴ」がついたりしますけど、あまり食べる気はしませんね(^_^;)
「失楽園の鍋」と「モヒート」
三島の街なかを流れる源兵衛川や御殿川などにはこちらの
クレソンとミントがめっちゃ生えています。邪魔なぐらい群生していますから、まあこちらも珍しいものではありません。
「おひたし」
そんな中にあって、見つけると筆者のテンションがグッと上がるものが二つあります。まずはこちら!
親子丼や茶わん蒸しに欠かせない「三つ葉」です。
水がキレイなところには自生していることがあると何かで読んだので前々から機会があったら探してみようと思っていた三つ葉。源兵衛川の近くにある「三島梅花藻(ミシマバイカモ)の里」で出会うことができました。
同じ三島梅花藻の里では、その数日後にも別の三つ葉を発見。
スーパーで売っているものより葉っぱがずっと大きいです。
さらにその1週間後ぐらいには、湧水が豊かで御殿川の水源のひとつでもある「白滝公園」でも三つ葉を見つけることができました。
毎日のように行く場所で新発見ができたことに、もうテンション爆上がりでした。
「木の芽和え」
その後は出会えていない三つ葉と同じぐらい興奮するのがこちらの植物。
そう、山椒です。わが家のベランダでは2度も枯らしてしまったので「やっぱりちゃんとした地面じゃないとダメかなあ」と思っているのですがホラこの通り!アスファルトのすき間でもたくましく育っています。カッコいいです!
そんな「ど根性サンショウ」はもうひとつ見つけました。
わずかなすき間を他の植物と分けあってたくましく生きる山椒。どちらの山椒も源兵衛川の近くなので、土に沁み込んだ水が良いのかも知れませんね。
これはアプリで調べるまでもありません。葉っぱをつまんだ指の香りの向こう側には、うなぎの蒲焼さえ見えてきます。
野草の神様は見ていた
テレワークのわたしにパソコンを取られたヨメさんはここぞとばかりに「断捨離」をバンバン進めていました。真っ先にリストラ対象になったのはわたしの音楽CDで、数十枚ずつ何回かに分けてブックオフへ売りに行っていました(売ることは以前から涙の了承済み)。
その中の1枚がこちらです。
デビッド・ボウイがプロデュースした「モット・ザ・フープル」というバンドのアルバム。一般的な知名度は低いと思いますが、名盤です。
原題は「All the Young Dudes」。邦題は赤丸で囲んである「すべての若き野郎ども」です。
ほとんどのCDが悲しいぐらいの値しかつかないことは知りつつも、買い取り価格はいくらかな?と伝票を見てみると、そこには信じられない奇跡が起きていました。
「野郎ども」が「野草ども」になってる!!!
野草ばっかり探してたら売ったCDまで野草化していました。
ブックオフのような大手だとCDのバーコードか何かを読み取れば自社データですぐにタイトルや買い取り価格がわかるようになっていると思います。
ということはこのCD、全国で「すべての若き野草ども」になっちゃってるのかも知れません。野草の神様のしわざかな?
神様みてますか?90円でした。