わが家の息子(10歳)はASD(自閉症スペクトラム)です。
今では使いませんがより分かりやすくということで、心理療法士の先生は「アスペルガー」という言葉で息子を表現されていました。
今回は息子が最近はまっている『お絵描き』のお話です。
アニメが大好きな息子
もともとアニメが大好きで、アニメに登場するキャラを描くのも好きだった息子。
しかし、好きなアニメが変わってくると、
「妖怪ウォッチなら描けるけど、ドラゴンボールは難しい・・・。」
「僕じゃうまく描けないからママ描いて・・・。」
と言って自分では描けなくなってしまいました。
理由を聞くと「自分が描いた下手な絵を見ると、自信が無くなる」とのことでした。
描けない時期は私に絵を描くようにねだってきます。
「塗り絵を買ってあげる」と言えば、「描いているところを見てうまくなりたい」と言ってきます。
息子の要望に答えて何枚か書きましたが、とにかく数が多い・・・。
フリーザやドドリア、ザーボン、ギニュー特戦隊など描いてほしいキャラをいくつも言ってきて、描きたくもない絵をずっと描き続けるのかと思うと面倒でたまりません・・・。
なかなか描かない私に待ちきれなくなった息子が、絵描きのおじいちゃんに相談しました。
おじいちゃんからは、「転写することも絵の練習になる」とのアドバイスが。
そして、おじいちゃんに描きたいキャラを大量に印刷してもらい、持って帰ってきました。
やり方
息子がおじいちゃんから教わった転写の方法をご紹介します。
1.まずは描きたいキャラを白黒印刷します。
2.次に印刷面の裏側を6Bの鉛筆で黒く塗ります。
3.黒く塗った面を裏返して、下に白い紙を敷きます。
4.白い紙と印刷した紙がずれないように、マスキングテープで止めます。
5.印刷の上からキャラをなぞっていきます。すると下の紙に転写されています。
6.すべて書き終えたら印刷した紙を取ります。
7.カラー印刷したキャラの絵を隣において、同じ色を塗ります。
完成♪
このやり方の良いところ
息子が描いている姿を見て、このやり方の良いと思ったところを上げると
・丁寧になぞる(雑になぞると、どうなっているか分からなくて後で収集がつかなくなるようです)
・トレーシングペーパーでなく鉛筆なので、間違えたら消しゴムで消せる(ミスをするとパニックになるため消せることがポイントです)
・はみ出さないように塗れるようになる
・見本をよく見て観察するようになる
・見本と同じ色にするために色鉛筆を混ぜたり、筆圧を変えて工夫する
・段々と線をなぞることに慣れて、絵がうまくなってくる
・上手く描けるので自信がつく
・1人で完結できる
・キャラの絵が増えてきて嬉しい
・ゲームをやる時間が減る
・集中力が上がる(3時間ぐらい描き続けます)
まとめ
発達障害ということではなく、不器用な子供には自分の力だけで書くのはハードルが高いため、自信をつけるためにこのような方法で練習するのもありだと思います。
すぐに上達はしませんが、息子の絵を見ていると着実に少しずつ上手くなっているのは分かります。
まずは『絵を描くことが好きになること』が大切なのかもしれません。