自閉っ子の爪切り問題~停滞編~

またとんでもない猛暑だった2019年の夏休み。うれしいことに娘はかなりいい子でした。

たとえ休みでも規則正しくパターン化した生活を送るのが安定につながるため、平日は毎日「放課後等デイサービス」へ通いました。

学校の時と同じ時間に起きて、同じ時間に家を出て。でもそのまま放課後デイへ行くのでは時間が早すぎるので、近所の川を散歩してからクルマへ向かうというルーチンワークを徹底。

今までの夏休みで一番落ち着いていたのではないでしょうか。ゆっくりですが確実に成長しています。

停滞、いや後退か

さて、順調だった夏休みの中にあって、困ったのが以前にもレポートした「爪切り」でした。

娘は指を1本1本触られるのをすごく嫌がるため、熟睡している時を狙って爪を切る(手の爪はやすりで削る)ようにしたのでした。前にレポートした時には

”成功率は寝付いてから1時間ぐらいの「かーかー寝息を立てている時」でおよそ70%といったところ(2019年3月10日現在)”

と書きましたが、夏が本格的になってからその確率はかなり落ちました。

娘は非常に暑がりなので寝室はエアコンがとても効いています。それでも夏は眠りが浅いのか、最近はかーかー寝息を立てている時でも成功率は20%ぐらい。指をさわるとすぐに手や足を引っ込めてしまいます。

手足を引っ込められたからと言ってあきらめず、数秒おいてから再挑戦してみると手足ぜんぶの爪を手入れできるときもあれば、パッチリ目を開けて起きてしまい、またいちから寝かしつけをしなきゃならないこともしょっちゅうです(これがツラい)。

今のところ成功につながるパターン性を見つけることができないので「毎日挑戦・ほぼ毎日失敗」を繰り返しているところです。いったん娘が寝たからと言ってひと息つくヒマはありませんよー。

寝てる時ではダメなんです

しかーし!仮にこの先「寝ている時なら確実に爪の手入れができるようになった」としてもそれは「解決」ではありません。重度の知的障害を持つ娘が将来も自分で手足の爪を切るような繊細な作業ができなかった場合、わたしたち親が死んだあとは「人に切ってもらう」ことになるからです。

施設の方に「熟睡したらLEDヘッドライトをつけて爪を切ってください」なんてことをお願いできるわけがありません(^_^;)。ですから「起きている時に爪を切ってもらう」練習はたとえ失敗続きでも継続していかなければいけないのです。

起きている時に娘の爪をさわるのはかなり難しいこと。そこで「爪を切ったら○○をしようね」というごほうびを用意します。

娘がこの夏いちばんハマったのは「チョコミントアイス」でした。そこで「爪を切ったらアイスを食べようね」と伝えます。そんな時は「絵カード」を使います。

セットで伝える

自閉症を含む発達障害の子どもたちには「視覚優位」という特徴があり、親や先生の言葉と目からの情報を「セットで」教えてあげることによって理解が深まります。

そこで使う絵カードでは「やっていいこと(○)、してはいけないこと(×)」や「これからやること」をイラスト化してあげます。

1枚の絵に情報が複数あると混乱してしまうので、伝えることをシンプルに。娘に見せているのはこれです。

娘は字が読めないので、声もかけながら。言葉も限られたものしか理解していませんが「チョッキン」と「アイス」はわかっているようです。

チョコミントの魅力が功を奏して、いまは親指と人差し指以外なら爪を削らせてくれるようになりました。ただしやすりで削るのは良くても切るのはダメだし、親指と人差し指はやっぱり触らせてくれません。足は問答無用で触れません。

先は長いです。とりあえず「現実として爪を放っておくわけにはいかない対応」である「寝てるときバージョン」は秋の深まりとともに眠りも深くなってくれることに期待しましょう。

「将来のため」である「起きているときバージョン」は夏のチョコミントに続く「秋のごほうび」を考えないといけません。手軽でおいしくて太らないもの、何かないかな?

特典画像はこちら

そうそう、以前のレポート時に触れた「寝室に設置してある簡易的なカメラによる暗視映像」を「見たい」というリクエストがありましたのでお見せしましょう。こちらです。

近眼の老眼によるメリットデメリットを感じながら

LEDライトをつけていないので、足の爪を切っているのではなくやすりをかけている時だと思います。

もちろんわたしは一生懸命なんですが、パッと見 これじゃあ完全に犯罪者ですね(^_^;)。「羊たちの沈黙」で最後ジョディ・フォスターに射殺されるヤツです。