紅葉見に行こうよう、平成最後の紅葉と戦争遺跡めぐり ~行きあ旅ばっ旅~

思いついたら吉日、時間が空いたら、思いの向くまま気の向くまま、無計画な行き当たりばったり。ゆるゆると楽しむのが醍醐味、それが行きあ旅ばっ旅。

今年も行きあ旅ばっ旅で紅葉見に行くか。。紅葉は毎年見に行ってます。なぜって日本人女性の平均寿命が87.26才なので、人生のうちであと40回くらいしか見れないだろうから。。

平成最後の紅葉はやっぱ京都でしょ!!現在、一番の見頃です。

いつ行く?今でしょ。

行きあ旅ばっ旅スタートです。

常寂光寺「女ひとり生き ここに平和を希う」

まずは、嵐山方面から責めるわよ~
嵐電に乗って「常寂光寺」に向かいます。

常寂光寺

紅葉11月下旬見頃女の碑 必見!

美しい!!! やっぱ京都でしょ。
女の碑は地図右側の中腹です。

第二次世界大戦で230万人の若者が戦死しています。その若者たちのパートナーであるはずの女性たちが50万人ほど残され、独身のまま戦後の厳しい時代を生きていくことになりました。

「女ひとり生き ここに平和を希(ねが)う」

最愛の人を亡くし、最愛の人を思いながら、生きぬいた女性たちの人生。
ここに証しとして記されたこの言葉、女性たちの思いを後世に伝えたい。

そして、二度と戦争を繰り返してはならないということを、未来の子どもたちに伝えよう。

天龍寺「特攻隊員の死を悼む飛雲観音」

嵐山駅目の前の世界遺産「天龍寺」。

紅葉を見に行く観光客で溢れかえっています。私のお目当ては紅葉だけではなく飛雲観音。

第二次世界大戦で亡くなられた特攻隊員の死を悼むとともに、航空殉難者慰霊供養と、全世界の航空安全を願う観音様です。

天龍寺

観音様のお顔が見えませんね。ぜひその目で見て欲しい。足をお運びください。

とぶ雲に身をささげて志人々は 救世観音の示げんとぞ知る

みんなみの雲染む果に散らんとも くにの野花とわれは咲きたし

観音様のお顔はやはり影となっています。とても優しいお顔をされています。
「一九四一年に始まった太平洋戦争は、有史以来の戦争の様相を大きく変えた。それは、本格的な航空戦が加 ったゆえである。無限の広がりを持つ新しい空の決戦場は、多数の飛行機搭乗員を必要とした。高度な飛行技 術と強靱な精神力を求められる搭乗員は、年少期よりの専門教育が至情とされるところから、厳しい訓練に耐え 得る鋼のような肉体と純真でひたむきな学習力を持つ青少年に、国を挙げての期待が集まるのは当然の成り行 きであった。空はまた、青春の心を捉えて止まない魔力を備えていた。かくして若者は、学業なかばにして次々と 飛行機乗りの道を選び、熾烈な空の戦いに参加して多くの者が散華していった。彼らには、名利や栄達への欲望など一切なかった。祖国を呑み込もうとする怒濤の前に、己が生身を投げ出す事が、平和の礎になるものと 信じて疑わなかった。同じ思いをわかち合いながら、紙一重の差で戦後を生かされた空の仲間達は、先駆けた 友の霊を慰め、その願いを後世に伝えるよすがとして観音像の建立を発願したが、砲火を交えた異国の人々にも思いを巡らす時、同じ空の戦いに散った翼の友として、彼我の別なく追悼する事に異論の有ろう筈もなかった。さらに航空殉難者も合わせ回向する旨を広く世に問うたところ、胎内に収める写経三万巻と浄財が寄せら れ、世界の平和と航空安全の本尊として、飛雲のおん名を奉る観音像がここに建立された」

引用元:飛雲観音 碑文より

航空御守、買いました。航空関係者も多く訪れるそうです。

木屋町のカフェでブレイクタイム

宿泊先は祇園の近く。チェックイン後、せっかくなのでウォーキング。

高瀬川付近を歩くと、どこもオシャレな町家です。飲食店が立ち並びます。

さあ、得意の行き当たりばったりで気なるカフェに入ります。
夕食前の一杯。

小腹が空いたので、ピザとビールをオーダー。

旅っていいな。昼間っからお酒がおいしいわ。

Kawa Cafe かわカフェ

店内は多国籍!お客様も諸外国の方々が多く、オーナーも従業員も外国籍です。
日本人の女性も働いていました。気難しそうなオーナーのリカバリ役なのか、満面の笑みでお客様に笑顔対応されていました。

戦争遺跡と紅葉

紅葉は想像していた以上に見事でした。

タクシーの運転手さんによると、今年の紅葉は例年に比べるとあまりキレイではなく、ライトアップでごまかしている。。?とのこと。

逆に今年はとてもキレイな紅葉だと言っているタクシーの運転手さんもいました。

私的には、毎年毎年キレイだと思うし、過去と比べてうんちく言うよりも今、目の前に赤々と輝くもみじと真っ黄色のイチョウの葉を見ながら五感をフルに使ってシアワセを感じられればいいと思う。

そして平和な「いま」を感じたい。

この平和は私たちより先に生きた先人からのプレゼント。

この平和に慣れてしまわずに、平和ではない環境で生きぬいている人々が平和になるよう、未来を生きる子どもたちが平和で過ごせるよう、世界平和に向けて一歩一歩進みたい。

こんなふうに、命の意味を考えながら、紅葉を見れることのありがたみを感じます。

未来を生きる私たちのために亡くなった戦友たち、若き彼らの思い。

「彼らがどんなに生きたいと願った今日を、あなたはどのように生きますか。」

つづく。。。