世界一時間のかかるみそ汁作り体験、第4回目の今回は、ついに大豆の収穫です!
「収穫」ということで、思い浮かべていたのは、大豆を根元から刈り取るという作業だったのですが、実際はあらかじめ前日に刈っておいてくれた大豆を束ねて塊にしておくという作業でした。
大豆を収穫しよう!
草とともに成長した大豆。もちろん草ごと刈り取られていますので、この草の中から大豆の枝を探すところから始めます。中には鞘が弾けて中の豆が出てしまったものもありました。
落ちた大豆を子供たちや、他のご家族も、もったいないと拾い集めていましたが、なごみ農園さんはそれを見て、こうおっしゃいました。
「人間の取り分は3分の1。もう3分の1は鳥の分。もう3分の1は畑の微生物や虫たちの分。落ちた大豆は拾わなくてもいいよ。」
今まで家庭菜園で作った野菜や果物を、全部自分たちだけで食べることが当たり前だと思っていたことが、何だかとても恥ずかしく思えました。
自分たちのことだけでなく、畑と共存する動物や虫や目に見えない菌にまで、思いを寄せるなごみ農園さんの深い優しさに、強く心を打たれました。
こういう深い優しさをみんなで持ち合わせたら、世界はどんどん平和になっていくのではないでしょうか。
大豆収穫作業は、1人ではとても1日では終わらない作業ですが、今回は人手が多かったので2時間ほどで無事作業を終えることができました!
大豆の実を数えてみよう!
ところで、以前種を撒いたときに、1つの種から何粒の実ができるのか、長男が質問をしていました。なごみ農園さんの予想では、「多いもので200粒くらいの実ができるよ。」とおっしゃっていました。
あれから4ヶ月。実際に子供たちが1本の枝についた大豆の実を数えた結果、なんと123粒ありました。一粒万倍と言いますが、たった1粒の種から、こんなにたくさんの実をつける大豆の種の生命力に感動してしまいました。
ちなみに大豆の種はそのまま食べるとお腹を壊すそうです。これは、大豆が自分を守り、子孫を残すために備わった能力だそうです。
収穫後のごほうびは?
収穫作業のあと、子供たちはおやつにサトウキビをもらっていました。ススキのような見た目のサトウキビの茎の皮をむき、茎をかじるとあまーい汁が出てきます。なごみ農園さんが「このサトウキビから砂糖が作られるんだよ。」と子供たちに説明してくださいました。
我が家が住んでいる町の沿岸部ではサトウキビが栽培されており、昔ながらの製法で砂糖が作られています。その話をしたところ、「このサトウキビはそこからもらったものだよ。」とルーツを教えてくださいました。
今回収穫した大豆の種も、もともとは千葉から埼玉、埼玉から富士宮へと受け継がれたものでした。
我が家も今回収穫した種を分けてもらいました。この種を育てて収穫し、ただ食べるだけではなく、種を保存し未来に繋げていきたいと思います。