【復興支援ツアー2018】東北・みやぎ復興マラソン2018体験記

2018年10月14日「東北・みやぎ復興マラソン2018」に参加してきました!

曇り空ですが、走るにはバッチリの天候です!

東日本大震災から7年が経過し、日々のニュースで現地の状況を見聞きする機会は極端に少なくなってきています。復興の"いま"を大好きな"走る"ことで体感・応援できるとあれば、行くしかないですね。実は人生初の宮城県上陸です。

フラットで好記録を狙える走りやすいコース。海沿いなので強風が心配されます。
POINT01
コース全域は、東日本大震災の浸水エリア。一歩ずつ復興の道を歩む、復興の“いま”を走りながら体感することができる公認フルマラソン・大会コースです。

POINT02
東日本大震災により転居を余儀なくされた住民のみなさんが出迎える「BACK TO THE HOMETOWN」をはじめ、被災した岩手県、福島県の“いま”を伝える約19か所のオリジナルエイドステーションを設置します。

POINT03
開催地域の活性化はもちろん、メイン会場で同時開催する「復興マルシェ2018」をはじめ、石巻の雄勝石を使ったメダルなど、マラソンを通じ様々な復興支援に貢献できます。

引用元:東北・みやぎ復興マラソン2018

参加者全員を「復興ランナー」と命名するアナウンスが!まさに皆で「心をひとつに」ですね!行ってきま~す♪

走り出すと、早速かさ上げ道路を体感しました。この後もバンバン出てきたのですが、共通して感じたのは「工事はまだまだこれから、がっつり現在進行形である」という事です。

かさ上げを実際に見ると想像以上に高い!
沿道の熱さと何もない光景のギャップに考えさせられる。

そして何より応援が熱い!!これまで色々な大会に参加してきましたが、これほど「ありがとう!」と言われながら走った経験はありません。いえいえこちらこそ「走らせてくれてありがとう」終始そんな気持ちでいっぱいでした。

ここでお腹の緊急事態!トイレに駆け込もうと行ってみると、長蛇の列が。。完全にやってしまいました。実は今回、一緒に参加した仲間の一人がマラソン初心者なのでサポートするという使命もあり12km地点で合流予定だったのですが、トイレ渋滞中に追いつかれ先に行ってもらう事に。。20分後ようやくコースに戻ります。

どの大会でもトイレは混みますね...

この大会の良いところは応援だけではありません!エイドもスンバラシイんです。仲間を追いかけなければいけないんですが、美味しそうなものが見えると手に取らないとね!下の写真以外にも、冷凍いちご・みかん・りんごなどのフルーツ、ホタテの浜焼き、饅頭からおにぎりまで、全て地元の食材にこだわった充実のエイドステーションも見逃せないんです。

見渡す限り防潮堤。海は一切見えない。

18km手前でようやく仲間と合流。順調かと思いきや「必死で走ってます」との事だったので、ペース配分を気にしながら並走開始!

周りを見渡すと全てが流されたという事を恐ろしほど実感できる光景が続きます。危険区域指定も多く、そういった場所は今後一切人は住めません。前日見学した荒浜地区では観光果樹園として再開発が始まることが今年決定したそうです。楽しみですね!

いたるところに重機が置いてあり、どこまでも見渡せます。

なんだかんだであっという間に31km。周りの田んぼは、塩害により育てる作目がお米から麦や大豆に変わっていったとの事でした。美味しい仙台味噌になりますよーに!

のどかな田園風景だったんだろうな。
ここまでくればあと少し!

とうとう40km地点までやってきました。ここまでくればもう大丈夫。少し疲れた様子だった仲間も、モチベーション復活です。ここからの沿道はずっと熱い応援の花道でした!

ゴーーーーーーーーール!

今回参加して感じたのは、なんとなくもう大丈夫なんだろうと心のどこかで考えてしまっていた復興について、現地の現在進行形の姿を肌で感じ、まだまだこれからという思いと共に、どれほどの事が起きたのかを改めて思い起こさせられました。まさに復興の"いま"を自分なりに感じる事ができたかなと思います。

そして暖かく・熱い応援、様々なありがとうが行き交う場となっていたのも印象的でした。今回一緒に行った仲間は、ランナー・ボランティア・応援という様々な形で参加しましたが、皆それぞれが心震える体験をして帰ってきています。いつものマラソン大会だと【参戦記】というイメージですが、今回は【体験記】がしっくりきます♪また来年参加したいと思えるとても素晴らしい大会でした。

石巻市雄勝町の名産品「雄勝石(おがついし)」を使用した完走メダルもいただきました!