先日、地元掛川で新茶マラソンが開催されました。新茶マラソンは種目が「フルマラソン」、「10km」、「5km」、「3.5km」、「ファミリーラン」、「ファンラン」があり、幅広い年代のランナーが参加しやすい大会です。
高校時代の部活の友人から掛川・新茶マラソン(フル)に誘われ、参加することを決めたのが1月。大会開催まで残り3ヶ月。これまでマラソン経験はありませんでした。日ごろランニングをしているわけでもありません。そんなわけで、最初の目標はこれでした!
「制限時間(6時間)内に15km過ぎのフルーツステーション(笑)」
しかし知人の「苦しい練習をして走り切ったフルマラソンだからこそ感動が大きい!」という一言で、とにかく時間ギリギリでもいいから完走してその感動を味わいたい!と完走を目指すようになったのです。
苦しい練習から楽しい練習へ
練習開始時点では1km~2km走っただけで、お腹は痛くなる、足が痛くて上がらなくなる、息はあがって苦しいなど、フルマラソン完走なんてやっぱり無理だ・・・と泣きたくなりました。なんとかフラフラになりながら5kmを走るのが精一杯で、練習はとても楽しいとは思えませんでした。
そんな中、職場でマラソン経験者のKさんから、マラソンはペース維持が大事!と教わりGPSウォッチを貸してくれました。そしてKさんが新茶マラソンの6時間の制限時間からギリギリで完走可能なペースを計算してくれました。
Kさん:「まずは1kmを7分で走るペースを体に覚えさせよう。これでいいの?というくらいゆっくりのスピードだから。」
早速7分/kmペースを実践しました。自分でなるべく「疲れないように」を意識しながら走ってみました。すると5kmを余力を少し残して走り切ることができました!前回5kmを走った時よりタイムは落ちていましたが、明らかに走りが楽になっていました。
「これならもっと走れる!タイムは距離が長くなれば逆転できる。次は10km走ってみよう。なんか練習が楽しくなってきた!」
私にとって、苦しい練習から楽しい練習へ意識が転換できたことが大きかったです。この後の練習で距離を伸ばしていき、10km、ハーフ(21.1km)となんとか目標時間内に走り切ることができました。Kさんのアドバイスがなかったらと思うと、おそろしいです。
マラソン当日
マラソンの練習は順調でしたが、マラソンを走るうえで1つ問題がありました。会社の健康診断で精密検査項目がありました。マラソンは突然死の危険もある過酷なスポーツです。何かあってからでは遅いということで、今回は見合わせた方がいいと言われ自分も参加して歩くだけにしようと考えていました。
マラソン当日を迎えて挑戦したいという気持ちが強く、自己責任でやっぱり走ることにしました。最後に書きますが、マラソンを走るうえで体調を万全な状態にすることが前提です。
今年の新茶マラソンは天気予報では、あいにくの雨と強風予想でしたが、当日は雨がやんでちょうど走りやすい気温でした。
フルマラソンのスタートは9時30分。30分前には荷物を預けてトイレに並びました。このときトイレは大渋滞・・・30分近く立っていたので腰が痛くなって体が冷えてしまいました(今回の反省点です)。
時刻は9:30スタートの時間になりました。定員5,000人のフルマラソンで私は後ろの方に並んでいましたが、スタート位置までなんと5分以上かかりました!
コース前半は「つま恋リゾート彩の郷」から海に向かって走り、後半でアップダウンを繰り返しながら「つま恋リゾート彩の郷」まで帰ってきます。
前半はアップダウンがほぼありません。途中、「恋文の飛脚」、「目玉のおやじ」、「きりん」、「ピ〇チュウ」などと遭遇しました。みんなすごく楽しそうに走っていて、まだまだ話ながら走る余裕があるようです。自分もそんな雰囲気の中、笑顔で走ることができました。
10km通過タイムは1時間10分(7分/kmペース)。スタートの5分遅れを取り戻しちょうどいいペースです。疲れもなく、体の痛みもありません。
ちょうど海沿いに差しかかった18kmくらいでだんだん腰が痛くなってきました。「スタート前のトイレ渋滞が響いたか・・・」。海沿いは西に向かって走っている間、強風の向かい風がずっと続き、腰にきてペースダウンしてしまいました。この辺りから道路わきでストレッチをしたり、歩いて体を休めているランナーがチラホラ出てきました。
20km通過タイムは2時間22分(10km~20kmを7分12秒/kmペース)。7分30秒/kmで走る予定だったため若干オーバーペースになっていたようです。
海沿いは雨も降っていました。向かい風と雨で体が冷えてなのか、腰痛が影響してなのか、26キロ付近でついに右足のふくらはぎがつってしまいました。そこからは邪魔にならないよう道路脇によけて足を伸ばす、少し走ってまたつるの繰り返し・・・。フルマラソンの過酷さを思い知らされました。
走って、止まって、歩いて・・・
30km通過タイムは4時間10分(20km~30kmを10分5秒/kmペース)。予定では8分30秒/kmだったため、大幅なタイムロスでした。
30km近くからはアップダウンが続きます。とにかく歩いてでも前へ前へ進んで最後まであきらめずにゴールを目指します。
結果はどうなった!?
ついに35km過ぎの最終関門で制限時間に4分間に合わずバスに強制収容されました。
最後は窮地に追い込まれたランナーたちが、お互い「がんばれ!走れ!」の励ましあいでした。収容されたランナーは自分も含めて、みんな「悔しい!」と口にしていました。
収容バスでゴール「つま恋リゾート彩の郷」まで戻ってきたとき、「来年は自分の足でここに戻ってくるぞ!」と決意しました。
ところで私が楽しみにしていた30km過ぎの「戦国汁」ですが、私が通過したときにはすでに売り切れでした(泣)。代わりに飲むゼリーをもらったのですが、雨と風で体が冷えきっていたため「戦国汁」が飲みたかったです・・・。フルーツステーションのメロンもゴミ箱の中に皮しか残っていませんでした。
ハッキリと見えた課題
今回のハッキリ見えた課題は「腰痛」と「こむら返り」を無くすことです。インターネットや本で調べると、ランニングフォームが崩れている(猫背、肩があがっている)、体幹を使って走っていない(足の筋肉で走ってしまっている)ことが原因のようです。フォームが崩れていたり体幹が使えていないと余計な体力を消耗するだけでなく怪我にもつながるようです。
課題の対策として調べて気になった情報、アドバイスをいただいた情報は下記の3点です。