いつ起こってもおかしくない巨大地震。地域や会社での防災訓練だけでなく、家族単位でも防災訓練を定期的に行うことは大切です。我が家でも、いざという時に「自分の身は自分で守る」ことを子供にも意識づけさせたい。そんな思いから今回は家族でできる防災訓練を企画、実践してみることにしました。
防災学習室“しえ~る”で親子で地震体験
幼稚園に入りたてのころ長男に「地震がきたらどうする?」と尋ねたところ、「やっつける!」と頼もしい回答。どうやら地震=恐いという認識から、恐い人・生き物がやってくると考えたようです。そういえば地震がどういうものなのか子供たちは体験したことがありません。
そこで、ぽたるページに焼津の防災学習室“しえ~る”の常設体験マシーンで地震体験ができると書かれていたことを思い出し、親子で“しえ~る“まで行って地震体験をしてきました。
常設体験マシーンでは想定東海地震の揺れを体験することができました。残念ながら年齢制限で下の子は利用できませんでしたが、長男には地震がどういったものなのかを肌で体験してしっかりとした地震の揺れイメージを持ってもらえました。
こちらの設備では東日本大震災・熊本地震・阪神淡路大震災・中越地震の揺れも体験することができます。過去の地震の揺れを体験してみて思ったことは、最初から「ドーン」といきなり大きく揺れるのではなく、小刻みに揺れ始める共通点があることが分かりました。少しでも揺れを感じたら、直後に大きな揺れに襲われ動けなくなる可能性があるため、動けるうちに自分の身を守ることが鉄則であると感じました。
防災絵本の読み聞かせ
”しえ~る”で地震の揺れを体験してきて記憶が新鮮なその日のうちに、図書館で借りてきた防災絵本の読み聞かせを行うことにしました。
常設体験マシーンでは安全の配慮がなされていますが、実際には家具が倒れたり、ガラスが割れたり、火事が起こったり、津波が押し寄せたりと日常では考えられない様々なことが同時に起こります。防災絵本はそういったことが子供向けに分かりやすく描かれているため、口で説明するより子供にとってイメージが掴みやすいです!
体験と知識をもとに巨大地震をシミュレーション
防災絵本も読んで地震に興味深々になった長男に、一番長い時間過ごすリビングで”しえ~る”で撮ってきた想定東海地震の動画を見せて、「もし今こんな大きな地震がきたらどうする?」と尋ねてみました。
すぐに出た答えがダイニングテーブルの下に隠れる。幼稚園でも地震がきたら落下物から頭を守るため机の下に隠れるよう指導されているようです。「本当にそこで大丈夫?危険がないか一緒に考えてみよう!」。ということで、子供と一緒に考えてみた結果が以下です!
・テーブルのすぐ横にピアノがあり移動、転倒するかもしれない
・近くにガラス製の60リットル水槽があり、落ちてガラスが割れるかもしれない
・シーリングライトが落ちてガラスが飛び散るかもしれない
「じゃあ、家の中で安全な場所を探そう!」と長男と考えた場所が「和室の隅」でした。理由は以下のとおりです。
・和室にはほとんど何もない
・照明もガラス製でなく、落下しても畳が衝撃を吸収するので飛散しにくい
・リビングとつながっている(近い)
・和室入り口近くのソファーに頭を守るクッションがある
・窓を開けると庭から外に逃げることができる
・押し入れに防災用品、非常食がある
地震の揺れの後の行動、役割も一緒に考えました。
自分:窓を開け逃げ道を確保→ブレーカーを落とす
妻 :火の元の確認(私がいない場合は、上の役割も妻が行う)
長男:2歳の娘を守る
定期的に訓練することの大切さ
今回、家族単位では初めて防災訓練を行いましたが、家族の防災意識レベルの向上を実感することができました。1度やって終わりではなく、今回学んだことを忘れないよう、我が家では定期的に下記のことを行うことにしました。
~我が家の防災訓練~
1.防災センターに行って地震体験をする
2.防災絵本の読み聞かせ
3.自宅や外出先でシミュレーション
ぜひ皆さんも家族や個人で定期的に「楽しく(←超重要!)」実施できる防災訓練を考えて実践してみてください。