3月17日、株式会社ジェーピーツーワンの被災地支援ツアーに参加させていただいた。待ち合わせは宮城・女川の新名所「おかせい」。まるで竜宮城みたいな海鮮丼で全国的にも有名な鮮魚店が経営する海鮮食堂。
お店の前にたくさんの人たちが列を連ねる中に、昨年まで同僚だったなつかしい顔を見つけた時の感動ったらなかった。
だけど、もっと感動的だったのは、インターネットに関するシステムを担当して、わたしには到底理解できないような難しい仕事をしているOさんの息子さん(未就学児)が、長年旅行事業を担ってこられた後にネットコンテンツの仕事をされているAさん(そろそろ50代だっけ?)と、ぴったり寄り添うようにしていたこと。
親子というには歳の差がありすぎるし、孫子というには近すぎる。だけどOさんの息子さんはAさんに、まるで実のじいじのように接していたのだった。
大人たちが竜宮城とまで例えられる海鮮丼の写真を撮っているかたわら、どこそこに面白そうなものがあるよ、という話があれば「写真撮りに行こう」とAさんの手を引っ張る。AさんはAさんで、「あっち行ってみようか」と手を引っ張っていく。なんとも和やかで、素敵な光景が繰り広げられたのだった。
大人たちばかりのツアーに参加していても、子どもたちはその場でどんどん友だちを作っていく。その姿を見ていると頼もしくなった。
人が人とつながっていこうとするのは、人間として本質的なものなのかもしれない。
被災地のおばあちゃんたちも、見知らぬ人と仲良くなっていこうという気持ち、その勢いでは、Oさんちの息子さんと変わらない。
タイトルには「友情」と謳ったけれど、友情なんて言うと、腋の下あたりがむずがゆくなる。そんな他所行きなものではなく、もっと自然なものとして、人はつながりたいという思いを備えているのかもしれない。
そんなことに気づかされる復興ツアーに参加できてよかった。