【今週の一冊】 医者が患者に教えない 病気の真実_江田 証

医者が患者に教えない 病気の真実

ピロリ菌がいない人は、ストレスがかかっても潰瘍はほぼできない

日本へリコバクター学会認定ピロリ菌感染症認定医が書いた本である。

ピロリ菌について詳しく知りたい人にとっては、若干物足りない内容ではある。

この本ではピロリ菌だけでなく、胃が体全体の健康に関わっていることや、体に良い食べ物、習慣について書かれている。

個人的に気になったのは、胃炎を治すことで、鉄の吸収が良くなり、その後一切、鉄剤を服用しなくても済む例があるというところだ。

ピロリ菌は鉄を食べて横取りするため、ピロリ菌を除菌すると貧血改善にもつながるそう。

ただの貧血だと思っていても、ピロリ菌の可能性もあるのだ。

また、ピロリ菌がいない人は、ストレスがかかっても潰瘍はほぼできないというのも驚きの事実だ。

健康に生きるために簡単に実践できるヒントが書かれており、胃痛に悩まされている人は読んでみるのも良いと思う。