仙石東北ライン、仙台駅では乗り場に注意

2015年5月、地元の熱烈な期待を受けて全線で運転を再開したJR仙石線。仙石線の仙台駅での乗り場は、石巻まで最速52分の特快や快速を使う際には、従来の仙石線ホームとは異なるのでご注意を。

仙台駅の仙石線ホームといえば、その他の在来線ホームから長い連絡通路を通った先の地下ホーム。もともと旧国鉄とは別会社の路線だったためだ。

昨年5月の仙石線運転再開に当たって、地下ホームから発着する仙石線の列車はすべて各駅停車となった。その代わりに登場したのが、途中の塩釜まで東北本線を走り、塩釜・高城町間に新設された接続線を通って仙石線に乗り込む「仙石東北ライン」。

こちらは地上ホームからの発着だ。石巻行きの列車に地上ホームから乗り込むというのは、何となく不思議な感じがしないでもない。(再開からすでに1年4カ月も経つのだから地元の人にとっては当然のことなのだろうが)

どうして乗り場が地上になったかというと、仙石東北ラインの仙台・塩釜間は東北本線を利用しているから。途中まで東北本線のレールの上を走るのだから、仙台駅での発着ホームも東北本線のホーム(地上ホーム)に変更になったという、当たり前と言えば当たり前な話。

新投入のハイブリッド車で石巻までびゅ~んと急ぎたい方は、地上ホームの仙石東北ラインを。あおば通り、陸前原ノ町、多賀城、本塩釜、松島海岸の各駅を利用する方や、のんびり仙石線の旅を楽しみたい方は、これまで通り仙石線の地下ホームを。

旅行者にとっては少々迷いやすいところかもしれないが、時刻表を見比べて列車を乗り継ぐのも旅の楽しみのうち。仙石線に乗って秋の東北をご堪能あれ。

こちらは石巻駅での仙石東北ライン