雨で順延になり、46チームが今日16日初戦を迎えました。
わたしの夏もここ裾野球場からスタートです。
第1試合 御殿場南×知徳
第2試合 三島北×加藤学園
今日はこの2試合です。
裾野球場の第2試合は三島北対加藤学園
今日登場する三島北は2015年のセンバツ甲子園の21世紀枠の静岡県代表に選ばれたチームです。
当時、『文武両道』のほか、『練習環境に恵まれていない』ということも代表に選ばれた要因の1つでしたが、その後も練習環境は当時とほとんど変わっていません。
小柄ながら県大会に進出した当時のチームの平均身長は168センチでした。今回はというと...スターティングメンバーの1年生2人、2年生4人、3年生3人の平均身長は話題になった2015年とほとんど変わらない169センチです。
今回、三島北で一番背が高い選手は179センチ、次に背が高いのは171センチです。しかもこの2人、1年生です。。。
対する加藤学園。秋の大会、春の大会ともに東部大会では決勝まで進出。相手はいずれも日大三島。そして驚くことに秋春ともに決勝戦は日大三島にサヨナラ負けを喫しているのです。
そしてさらに驚くことに迎えた県大会では秋春2大会ともに初戦の相手は浜松修学舎でした。偶然にしてはあまりにも出来すぎです。そして浜松修学舎相手に2試合とも1点差で負けたのです。
地区大会の決勝で加藤学園を退けた日大三島は秋春ともに県大会準優勝。東海大会に進出しています。この経験の差が大きな差になったことはまちがいありませんが、悔しさをバネにした加藤学園もラストチャンスに賭ける意気込みはかなりのものです。
試合はじまる
先制したのは加藤学園。1番キャプテン雨宮くんの逆方向へのヒットを皮切りに送りバントを含めたクリーンアップの連打で2点を先取しました。このあたりは加藤学園らしい攻撃でしたね。
加藤学園は先発ピッチャーの立ち上がりにやや不安があります。そんな心配をあざ笑うかのようにあっけなく3人で仕留めた加藤学園のエース井岡くん。順調な立ち上がりと味方の理想的な攻撃から1回が終わった時点でわたしは早くも一方的な展開を勝手に予想していました。
点を取っては取られる展開
2点を先取したすぐの2回の三島北の攻撃。先頭バッターは藤田くん。藤田くんは1年生ながら三島北の4番です。この試合の初打席、打った瞬間ホームランとわかるレフトスタンドへのホームラン。ピッチャーの組み立てにも問題ありでしたが、見事なホームランでした。完全に加藤学園の流れだった試合がこの一発でわからなくなりました。
その後も取っては取られる展開が進みます。
三島北 021
加藤学園 210
加藤学園は理想的な展開で点を取っても、フォアボール絡みで点を取られる展開。らしくない守備の乱れもありました。そんな嫌な展開をことごとく救ったのは、加藤学園が誇る鉄壁の二遊間コンビでした。
難しい打球も簡単にさばいてしまう2人なので、みている人はどう思うかわかりませんが、セカンド長谷川大稀くんとショート雨宮くんが処理した内野フライ(ファールフライ含む)3本はすべてファインプレーです。そして2人で完成させた内野ゴロゲッツーも見事でした。
捕ってからの2人の早さ。この試合、ゲッツーを2つ完成させましたが、あのスピードでなければ完成しないゲッツーでした。
13安打7盗塁2犠打
今日のカトガクは3者凡退は5回のみ。そのほかの回はすべてヒットが出ました。
1番キャプテンの雨宮くんは5打席すべて出塁しました。徹底的にマークされている中で3安打2盗塁という結果はお見事です。
一発もある雨宮くんですが、大きいのを狙うわけでもなく、右へ左へうまいバッティングでチャンスメイクしました。
雨宮くんにとってはこれだけ深く守ってくれたら逆に打ちやすいかもしれません。。。
7回からは井岡くんに代わって土屋くんが登板しました。わたしはこの試合、なんとか大きく引き離して楽な展開で土屋くんに夏のマウンドを経験させたいと思っていました。4点差になったときには土屋くんは8回から2イニングかなと思っていましたが、思い切って7回から土屋くんに託しました。みごと期待に応えて3イニングを1安打に抑える力投でした。
今日の米山采配は完璧でした。
結果は13安打7盗塁2犠打。7-3で加藤学園の勝ちました。
次戦は飛龍高校に決まりました。飛龍高校と加藤学園は同じ沼津市にあるというよりも隣接している学校です。1回戦屈指の好カードと言われた菊川南陵戦を8回コールド、7-0で破った飛龍高校。強敵なのはまちがいありません。この戦いは2回戦屈指の好カードでしょうね。
次戦は7月18日 富士球場第1試合です。
その他の試合
第1試合は知徳×御殿場南。注目は知徳の平林くんです。試合開始直後は夏独特の緊張感からか硬かったですね。ガチガチに見えました。制球難に守備のミスもあり、初回3点を奪われました。しかし、回を追うごとに伝家の宝刀『スプリット』が決まり出します。全体的にはあまりいい出来ではなかったように思います。それでもしっかり立て直し、完投するところはさすがです。
このチームのよさは初鹿監督に尽きます。初鹿監督の父、勇氏は山梨県の日本航空を甲子園初出場に導いた名将です。その後、知徳高校の監督に就任しました。あとを受け継いだのが初鹿文彦監督です。ピッチャーを育てるのがうまい監督という印象です。そして選手を乗せるのがうまい監督でもあります。今日、エース平林くんがいいピッチングをしたイニングは自らピッチャーを出迎えてハイタッチ(平林くんは遠慮しながらですが...)。そして別イニングでは笑顔で平林くんの頭を撫で回すシーンもありました。こういう光景が見られるチームというのはなかなかないですね。
御殿場南 300 000 000 | 3
知徳 100 040 00X | 5
勝ったときの校歌斉唱は木更津総合を彷彿させる元気のいいものでした。
次戦は7月18日 島田球場第2試合浜松市立と対戦です。
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過去の甲子園伝説の試合から最近のものまでいろいろ。地方大会は静岡県の大会を中心に書いています。