ノムさん(野村克也さん)はよく『先頭打者にフォアボールを出すと8割得点に結びつく』と言います。もちろん、これはそれくらい得点に結びつくから絶対に先頭打者にフォアボールを与えてはいけないということなんでしょうけど、果たして本当はどれくらいなんでしょうか。検証してみることにしました。
検証はプロ野球交流戦
現在、行われているプロ野球の交流戦で検証してみました。
6/7現在で交流戦は42試合行われました。
対象はこの42試合すべてです。42試合中、先頭打者がフォアボールで出塁したのは43回ありました。そのうち20回が得点に結びつきました。約4割6分(46%)という結果です。ノムさんの言う8割(80%)には届きませんでしたが、かなりの確率で点が入ったことになります。
ちなみに先頭打者がデッドボールで出塁したケースは3回。2回が得点に結びついています。
ではヒットの場合はどうか
ヒットの場合はどうなんだろうと気になりだしたのでこちらも調べてみました。
これは単打のみ(二塁打、三塁打、本塁打を除く)です。
こちらは全42試合のうち、先頭打者がヒット(単打)で出塁したのは134回ありました。134回のうち得点に結びついたのは43回。3割2分(32%)の確率でした。
検証まとめ
ヒットの場合は10回に3回くらいの割合で得点が入るのに対して、フォアボールの場合は10回に4回か5回近く得点が入ることがわかりました。
試合を見ているとコントロールを乱してカウントを悪くしたピッチャーに対して、『打たせろ!』とか『打たれろ!』と言う味方の声を聞きます。打たせればフライになったりゴロになったりしてアウトにできる確率もあります。フォアボールではどうすることもできません。フォアボールを出すくらいなら、たとえ打たれたとしてもヒットの方がいいとよく言います。一見、ヒットでもフォアボールでも相手にタダで塁を1つあげるという意味では同じですが、この結果を見る限り同じではないようです。
今回は先頭打者という限定した調査でしたが、先頭打者ではなく2番目の打者にフォアボールという条件を追加したら数字はかなり上がるでしょう。つまりはフォアボールほどもったいないものはないのです。
これが高校野球や中学野球、少年野球だったら、さらに得点に結びつく確率は高くなるでしょう。野球は守りからリズムを作るものです。守りから気持ちよく攻撃にチェンジするためにも、ピッチャーはフォアボールだけは避けなくてはいけません。
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