誰もが受けておきたい「破傷風の予防接種」

感染症を防ぐのに有効な予防接種。毎年冬になると、多くの方がインフルエンザワクチンを接種していますが、他にも受けておきたいものがあります。「破傷風」です。

熊本県の公式WEBサイトで、平成28年熊本地震のボランティア作業に参加される方に対して接種を推奨しているページを目にしたのですが、そうでない方もぜひ受けておきたい予防接種です。

破傷風について

野外での活動が多い方は別として、破傷風の予防接種をしている方は少ないように思われます。

しかし、破傷風は致死率の高い恐ろしい感染症です。

世界で毎年30万人に近い方が命を落としていると推計されているのです。日本においても年間で数十人以上が感染し、そのうち約20~50%の方が亡くなっているといいます。

破傷風の定期予防接種が実施される以前の1950年には、報告されているものだけでも1900人以上が感染し、およそ1600人の方が亡くなっています。

破傷風菌は空気が苦手(※空気に触れると死滅するわけではないとのこと)な細菌で、土の中などに存在しています。特に動物の糞便で汚染された土壌が危険といいます。

症状は、傷口などから菌が入ると3~21日ほどの潜伏期間を経た後、まず最初に口をあけにくくなるなど、顎や首などにこわばりがあらわれるそうです。そして次に全身にこわばりが移行し、ひどい場合には呼吸筋も麻痺して窒息死することがあるとのことです。

破傷風に対しては有効なのが予防接種です

破傷風に対して最も有効であり、推奨されているのがワクチンの接種です。予防接種の効果はウイルスや細菌によって様々ですが、破傷風については、ほぼ100パーセントに近い予防が期待できるとされています。さらに免疫持続期間は10年程度と長くなっています。

予防接種が特に求められるのは20代以上の成人です。

といいますのも子供は定期予防接種により、20歳前半くらいまでは免疫を持っています(※定期予防接種を受けていない場合は予防接種が必要)。

実際、破傷風を発症した人の95%以上が30歳以上とのことですから、成人後に予防接種をしていない方は、受けられることをおすすめ致します。

破傷風の予防接種は最寄りの病院や診療所で受けることができます。接種回数は、過去10年以内に接種している方は1回の追加接種ですみますが、免疫がない方(※過去約10年以内に接種をしていない方も含む)は3回(※)必要になります。

破傷風の予防接種について、野外での活動が多い方や災害ボランティアに参加される方はもちろんですが、それ以外の方でも、災害時にはすぐに治療が受けられない可能性もあるので、受けておかれた方がいいかと思います。

※以前、私が受けたものは最初の接種から1ヶ月後に2回目を受け、それからさらに半年後に3回目を受けました。2回の接種で免疫を得ることができるものの、有効な期間は短くなっています。いずれにせよ、接種してから免疫ができるまである程度の日数が必要です。

参考WEBサイト