2016年4月20日 今日の東電プレスリリース

4月20日(水曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)

※ 情報を追加して更新します

1~6号機

◎日報に新規事項の記載なし

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

◎日報に新規事項の記載なし

サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクGから海洋排水を開始

※ サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクGの分析結果[採取日4月13日]について、運用目標値を満足していることを確認。(既出)

4月20日午前10時より港湾内へ排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時9分に漏えい等の異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社 2016年4月20日

地下水バイパス 通算112回目の海洋排水を終了。排出量は1,388トン

※地下水バイパス一時貯留タンクグループ1の分析結果[採取日4月6日]について、運用目標値を満足していることを確認。4月19日午前10時22分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時36分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)

その後、午後4時6分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は1,388m3。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社 2016年4月20日

地下水バイパス 揚水井の分析結果(4月14日・4月18日サンプル採取)

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

4月19日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社 2016年4月20日

◆H4エリア

◎日報に新規事項の記載なし

○H4エリア周辺地下水E-1<全ベータ>
4月18日採取分:14,000Bq/L
4月17日採取分: 悪天候のため採取中止
4月16日採取分: 9,000Bq/L
4月15日採取分: 6,100Bq/L
4月14日採取分: 8,400Bq/L
4月13日採取分: 8,100Bq/L
4月12日採取分:11,000Bq/L
4月11日採取分: 8,700Bq/L
4月10日採取分: 6,700Bq/L
4月09日採取分: 7,700Bq/L
4月08日採取分: 6,200Bq/L
4月07日採取分: 7,400Bq/L
4月06日採取分: 6,000Bq/L
4月05日採取分: 6,900Bq/L
4月04日採取分: 8,900Bq/L
4月03日採取分: 8,100Bq/L
4月02日採取分:11,000Bq/L
4月01日採取分:12,000Bq/L
これまでの最高値:710,000Bq/L(2013.11.10)
※ 地下水バイパス・サブドレン海洋排水の運用目標値:5Bq/L

◆H6エリア

◎日報に新規事項の記載なし

○H6エリア周辺地下水G-2<トリチウム>
4月14日採取分: 500Bq/L
4月17日採取分: 悪天候のため採取中止
4月16日採取分: 1,100Bq/L
4月15日採取分: 950Bq/L
4月14日採取分: 330Bq/L
※ 地下水バイパス・サブドレン海洋排水の運用目標値:1,500Bq/L

1~4号機タービン建屋東側 3つの観測孔で過去最高値が発生した4月18日採取分に言及

<最新のサンプリング実績>
4月18日に採取した地下水観測孔No.0-2、No.0-3-2、No.0-4のセシウム134、セシウム137および全ベータの値については、前回値と比較して上昇していることを確認した。なお、港湾内外の放射性物質濃度に有意な変動は確認されていない。
4月19日に再度水を採取し分析したところ、当該地下水観測孔の水の分析結果については、セシウム134、セシウム137および全ベータの値が上昇前の分析値に近い値まで低下していることを確認した。今後も監視を継続していく。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社 2016年4月20日

1~4号機タービン建屋東側 地下水観測孔No.1-8でセシウム-137が過去最高値

<過去最高値>地下水観測孔No.1-8
セシウム-137:2,500Bq/L(2016.04.19)
 これまでの最高値:2,400Bq/L(2015.09.28)

地下貯水槽「i」の北東側の全ベータは250,000Bq/L

地下貯水槽分析結果から作成

○地下貯水槽「i」の北東側(漏洩検知孔水)<全ベータ>
4月19日採取分: 250,000Bq/L
4月18日採取分: 260,000Bq/L
4月17日採取分: 260,000Bq/L
4月16日採取分: 270,000Bq/L
4月15日採取分: 260,000Bq/L
4月14日採取分: 280,000Bq/L
4月13日採取分: 230,000Bq/L
4月12日採取分: 240,000Bq/L
4月06日採取分: 190,000Bq/L
3月30日採取分: 110,000Bq/L
3月23日採取分: 110,000Bq/L
3月16日採取分: 110,000Bq/L
3月02日採取分: 73,000Bq/L
2月24日採取分: 77,000Bq/L
2月17日採取分: 59,000Bq/L
2月10日採取分: 62,000Bq/L
2月03日採取分: 51,000Bq/L
1月27日採取分: 61,000Bq/L
1月20日採取分: 63,000Bq/L
1月13日採取分: 54,000Bq/L
1月06日採取分: 45,000Bq/L

<最新のサンプリング実績>
4月19日に採取した地下貯水槽i~iii観測孔の水の全ベータ放射能分析結果、地下貯水槽i(漏えい検知孔水)南西側ならびに北東側の水の全ベータ放射能分析結果およびその他の分析結果について、前回値(4月18日採取)と比較して有意な変動は確認されていない。

引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|福島原子力事故に関する更新|東京電力ホールディングス株式会社 2016年4月20日