2014年1月31日 今日の東電プレスリリース*

1月31日(金曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」をもとに事故原発がおかれている状況を考えます。

*2015年末に作成。2014年作成の他のページとは若干フォームが異なります。

日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)

※ 情報を追加して更新します

1号機 スクリーン室前面のシルトフェンスを撤去。海側遮水壁内側埋め立てによる

※1月31日、海側遮水壁工事(港湾内)における遮水壁内側の埋め立てにより、1号機スクリーン室前面に設置したシルトフェンスが不要となることから、撤去を実施。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月31日

その他の項目に新規事項の記載なし

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

2号機 原子炉冷却、炉心スプレイ系注水量を調整

※1月31日午前10時34分、原子炉への注水量の変動が確認されたため、炉心スプレイ系からの注水量を約2.2 m3/hから約2.5 m3/hに調整(給水系からの注水量は約2.0 m3/hで継続中)。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月31日

その他の項目に新規事項の記載なし

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・2号機タービン建屋→3号機タービン建屋へ高濃度滞留水を移送中(平成26年1月26日午前9時33分~)

3~6号機

◎日報に新規事項の記載なし

◆3号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・3号機タービン建屋→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年1月24日午後2時37分~)

◆4号機
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

◎日報に新規事項の記載なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置は水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中

H4エリアタンク

<最新のパトロール結果>
平成26年1月30日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されていない。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月31日

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月31日

1~4号機タービン建屋東側 地下水観測孔No0-4のトリチウム、No1-14の全ベータ・トリチウム、No2-6のがセシウム-137が過去最高値

<最新のサンプリング実績>
1月29日、1,2号機間護岸エリア地下水観測孔No.1-16で高い濃度の全ベータが検出されていることから、当該観測孔近傍に設置した地下水汲み上げ用の孔(No.1-16(P))の地下水の汲み上げおよび汲み上げ水の核種分析を実施。

[地下水汲み上げ用の孔No.1-16(P)からの汲み上げ水の分析結果:1月29日採取分]
・セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:0.42 Bq/L)
・セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:0.52 Bq/L)
・全ベータ :検出限界値未満(検出限界値:18 Bq/L)

なお、地下水観測孔No.1-16(P)については、全ベータ濃度が高い地下水観測孔No.1-16の近傍の井戸であるのに対して、検出限界値未満であるが、汲み上げ水の移送配管敷設時のリークチェックに使った残水を採水している可能性等が考えられることから、(既出)

1月30日、再度サンプリングを実施。

[地下水汲み上げ用の孔No.1-16(P)からの汲み上げ水の分析結果:1月30日採取分]
・セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:2.1 Bq/L)
・セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:1.0 Bq/L)
・アンチモン125:10 Bq/L
・全ベータ:1,700,000 Bq/L

全ベータの測定結果が、地下水観測孔No.1-16と同程度であることが確認されたので、今後、No.1-16(P)により汲み上げを実施する。
その他の分析結果については、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月31日

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月31日

関連データ(東京電力以外のサイト)