2014年1月30日 今日の東電プレスリリース*

1月30日(木曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」をもとに事故原発がおかれている状況を考えます。

*2015年末に作成。2014年作成の他のページとは若干フォームが異なります。

日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)

※ 情報を追加して更新します

1号機原子炉建屋使用済燃料プールのスキマサージタンクにろ過水を補給するために設置している消防ホースの接続部から水が滴下。現場は1階大物搬入口付近

※平成26年1月30日、1号機原子炉建屋1階大物搬入口付近にあるホースの接続部から水が滴下していることを協力企業作業員が発見し、同日午前9時54分頃、当社に連絡。

現場確認の結果、1号機使用済燃料プールのスキマサージタンクにろ過水を補給するために設置している消防ホースの接続部からの滴下であり、滴下水はろ過水であることを確認。滴下は1秒に2滴程度で、滴下した水は当該接続部の下に設置した容器で受けており、容器外への漏えいはない。

その後、ろ過水を供給しているホースの水抜きを実施し、同日午前10時46分、滴下は停止。なお、1号機使用済燃料プールの冷却に影響はない。

当該のろ過水を補給するための系統は、常時使用している系統ではなく、スキマサージタンクの水位が低下した際にろ過水を補給するための系統である。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月30日

運用補助共用建屋1階で、所内共通ディーゼル発電機Bから燃料(軽油)漏洩の原因について続報

原因については、1月29日の所内共通ディーゼル発電機(D/G)Bの燃料タンク点検を行うための軽油抜き準備作業において、燃料タンク出口弁を開けた際に燃料フィルタ空気抜きラインより軽油が漏えいしており、その後の確認において、通常閉状態である燃料フィルタ空気抜きラインプラグが開状態であったことから、漏えいしたことが判明。なお、通常閉である当該プラグが開いていた原因については、現在調査中。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月30日

1〜2号機

◎日報に新規事項の記載なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・2号機タービン建屋→3号機タービン建屋へ高濃度滞留水を移送中(平成26年1月26日午前9時33分~)

3号機 原子炉注水量を変更前の流量に(炉心スプレイ系冷却の再開)

※1月14日午前10時41分、3号機原子炉建屋1階における無人重機による障害物等の撤去作業において、原子炉注水系の炉心スプレイ系注水ライン近傍での作業を行うことから、念のため、炉心スプレイ系からの注水を停止し、給水系による全量注水への切替操作を実施(炉心スプレイ系原子炉注水流量:3.5 m3/hから0 m3/h,給水系原子炉注水流量:1.8 m3/hから5.5 m3/h)。(既出)

1月30日午後1時38分、作業終了に伴い3号機原子炉注水量については、変更前の流量に戻す操作を実施。

炉心スプレイ系原子炉注水流量:0 m3/hから3.5 m3/h
給水系原子炉注水流量:5.5 m3/hから2.0 m3/h

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月30日

その他の項目に新規事項の記載なし

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・3号機タービン建屋→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成26年1月24日午後2時37分~)

4~6号機

◎日報に新規事項の記載なし

◆4号機
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

◎日報に新規事項の記載なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置は水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中

H4エリアタンク

<最新のパトロール結果>
平成26年1月29日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されていない。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月30日

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月30日

1~4号機タービン建屋東側 地下水観測孔No.1-16で高い濃度の全ベータが検出されているため近傍に設置されたNo.1-16(P)の分析結果

<最新のサンプリング実績>
1月29日、1,2号機間護岸エリア地下水観測孔No.1-16で高い濃度の全ベータが検出されていることから、当該観測孔近傍に設置した地下水汲み上げ用の孔(No.1-16(P))の地下水の汲み上げおよび汲み上げ水の核種分析を実施。

[地下水汲み上げ用の孔No.1-16(P)からの汲み上げ水の分析結果:1月29日採取分]
・セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:0.42 Bq/L)
・セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:0.52 Bq/L)
・全ベータ :検出限界値未満(検出限界値:18 Bq/L)

なお、地下水観測孔No.1-16(P)については、全ベータ濃度が高い地下水観測孔No.1-16の近傍の井戸であるのに対して、検出限界値未満であるが、汲み上げ水の移送配管敷設時のリークチェックに使った残水を採水している可能性等が考えられることから、再度サンプリングを実施予定。
その他の分析結果については、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月30日

1~4号機タービン建屋東側 地下水観測孔No.2-2のセシウム-137、全ベータ、地下水観測孔No.3-5の全ベータが過去最高値

地下貯水槽 地下貯水槽No.1~3の残水、H1東エリアタンクへの移送を開始

※平成25年7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6,7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔)は継続実施中。(既出)

平成26年1月30日、地下貯水槽No.1~3における貯水槽内部には、残水の希釈や漏えい検知孔等からの汲み上げ水を移送していたことにより、残水が溜まっていることから、H1東エリアタンクへの残水の移送を開始。移送は2月末頃にかけて順次実施予定。なお、残水量については、地下貯水槽No.1が約950m3、地下貯水槽No.2が約700m3、地下貯水槽No.3が約150m3である。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月30日

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年1月30日

関連データ(東京電力以外のサイト)