2015年6月19日 今日の東電プレスリリース

6月19日(金曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)

※ 情報を追加して更新します

1号機

新規事項なし

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を、1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中
・1号機復水貯蔵タンクの滞留水を、1号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中。

※ タービン建屋地下滞留水の移送は停止中

2号機 ~タービン建屋の高濃度滞留水の移送先を切り替え(移送先はプロセス主建屋)

1号機の冒頭4項目に加え、
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中

・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施(2015年6月11日午前10時15分~6月19日午前10時43分)
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ高濃度滞留水を移送中(2015年6月19日午前10時40分~)

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月19日

※タービン建屋地下滞留水の移送は稼働中

3号機 ~タービン建屋の高濃度滞留水の移送を再開(移送先はプロセス主建屋)

1号機の冒頭4項目に加え、
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中

・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ高濃度滞留水を移送中(2015年6月19日午前11時24分~)

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月19日

※ タービン建屋地下滞留水の移送は稼働中

4号機~6号機

新規事項なし

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール

新規事項なし

・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

水処理設備および貯蔵設備 ~セシウム吸着装置・第二セシウム吸着装置(サリー)「運転中」

・セシウム吸着装置運転中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月19日

その他の項目に新規事項なし

・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備停止中

※ 2種類あるセシウム吸着系が両系統とも処理を再開

地下水バイパス ~通算69回目の海洋排水を終了。排出量は1,258トン

6月18日午前10時17分より海洋への排水を開始。同日午前10時25分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)

同日午後3時23分に排水を停止。排水停止状態に異常のないことを確認。排水量は1,258m3。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月19日

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

6月18日のパトロールにおいて、タンクからの漏えいの兆候を早期に発見する目的で70μm線量当量率の測定を行っているが、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月19日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月19日

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月19日

1~4号機タービン建屋東側 ~港湾内の海水でストロンチウム-90が過去最高値の1000ベクレル(5月4日採取分の分析結果)

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月19日

<過去最高値>3,4号機取水口間
ストロンチウム-90:1,000Bq/L(2015年5月4日)
 これまでの最高値:680Bq/L(2015年4月6日)

<過去最高値>4号機スクリーン
ストロンチウム-90:1,000Bq/L(2015年5月4日)
 これまでの最高値:670Bq/L(2015年4月6日)

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月19日

1~3号機放水路

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月19日

K排水路の状況

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月19日

関連データ(東京電力以外のサイト)