大船渡の魚市場は観光にも「いいね!」

魚市場というと、朝まだ暗いうちから魚を積んだトラックやフォークリフト、ターレットが走り回り、水産会社の人たちや生産者、そしてせり人の熱気と大きな声にあふれている場所。そしてちょっと魚臭い感じ……がするかもしれませんが、大船渡市魚市場は違います。青い青い大船渡湾が一望できる展望デッキは、デートスポットにもなりそうなおしゃれな雰囲気。もちろん市場を見学できる施設や、三陸の海のことを楽しくたくさん学べる展示室、グルメなお食事スポットまであるんですよ。

展望デッキからの眺望。真ん中の柱がちょっと邪魔でしたが…(汗;)
デッキは3階部分と4階部分にあります。大きなテントが日差しを遮ってくれます

とくに気に入ったのは展示室。大船渡市魚市場の展示室は「リキ」が違います。東京あたりの市場にも見学コースの一角に資料を展示する場所があったりするけれど、こちらの展示室、来客に楽しく学んでもらおうと本気で考えているのが伝わってくるんです。

窓辺に吊られたモビールには魚が描かれています。でも、ただの魚じゃなくてタモの形の偏光ガラスで覗くと、魚の形が変わるんです。釣りで水中の魚を見るときに使う偏光サングラスと同じ仕組みなんですね。

もちろん漁具などの展示もありますよ。左の疑似餌は釣りの世界ではプラ角と呼ばれるもの。餌だと間違えて抱きついたイカを引っ掛けて釣るんですね。あらためてスゴイと思ったのは右のウニカギ。この上ないほどシンプルだけど、機能美にあふれていると思いませんか。カギにウニが引っ掛けられた姿を想像すると……(涎)

漁師さんが使っているのを見たことはあっても、なんていう道具なのか知らなかったものがずらっと展示されていて驚いた~

でも「カキ用ナイフ」「鎌」ってそのまんまじゃん。真ん中のメカブカッターは、真ん中のくぼみの部分でワカメのメカブと茎を削ぎ分ける道具。一度やったことあるけれど、この作業が楽しいんだ~♪ やっぱり漁師さんも「カッター」って呼んでたなあ。

道具を使って学べるコーナーもありましたよ。

こちら、アワビ取りを体験できるコーナー。ゲームセンターのクレーンゲームみたいな感じで、ぬいぐるみのアワビをゲットします。ただ、使う道具はクレーンではなくアワビ用のカギ。けっこう難しかったデス。

魚のヘンとツクリを組み合わせる展示も。もちろん上の写真は不正解です。

こちらは正解。なになに…「春から秋にかけて定置網漁で獲れる魚ですが、三陸で一番美味しい時期は春ではなく秋。脂がのったものを刺身や寿司にします」

勉強になるなあ~

三陸の海の幸をおいしくいただくレシピブックもありました。

パネル展示も充実です。遊びながら学べるから、小さなお子様づれでも楽しめますよ。

そして、東日本大震災についての展示も。動画で被害状況や復興への歩みを見ることができます。この動画展示ではじめて知ったのですが、大船渡市魚市場は震災の後に新設されたのではなく、建設途中で被災していたのです。

だからなおのこと、大船渡市魚市場は津波に負けることなく立ち上がる大船渡のシンボルでもあるのです。

大船渡にいらしたらぜひ、魚市場にはお立ち寄りください。きっと「いいね!」と誰かに紹介したくなる場所ですから。