3月30日のパトロールにおいて、タンクからの漏えいの兆候を早期に発見する目的で70μm線量当量率の測定を行っているが、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。
◆H4エリア
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
<E-1の全ベータ値>
3月18日採取 13,000Bq/L
3月19日採取 12,000Bq/L
3月20日採取 16,000Bq/L ※漸減傾向から再上昇
3月21日採取 11,000Bq/L ※再び減少に転ず
3月22日採取 9,900Bq/L
3月23日採取 7,700Bq/L
3月24日採取 7,500Bq/L
3月25日採取 7,300Bq/L
3月26日採取 7,200Bq/L
3月27日採取 6,800Bq/L
3月28日採取 6,400Bq/L
3月29日採取 7,400Bq/L ※漸減傾向から再び上昇
◆H6エリア
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
<G-1のトリチウム値>
3月10日採取 200Bq/L
3月17日採取 3,400Bq/L
3月19日採取 1,900Bq/L
3月20日採取 3,100Bq/L
3月21日採取 1,400Bq/L
3月22日採取 1,100Bq/L
3月23日採取 1,400Bq/L
3月24日採取 1,700Bq/L
3月25日採取 2,400Bq/L
3月26日採取 600Bq/L ※大幅に減少
3月27日採取 710Bq/L
3月28日採取 450Bq/L
3月29日採取 460Bq/L
※ 3月10日以前の最高値:480 Bq/L(平成26年6月18日)
<G-2のトリチウム値>
3月17日採取 290Bq/L
3月18日採取 260Bq/L
3月19日採取 300Bq/L
3月20日採取 2,500Bq/L ※前日までの動きから桁違いの上昇
3月21日採取 250Bq/L ※前日の10分の1
3月22日採取 210Bq/L
3月23日採取 260Bq/L
3月25日採取 270Bq/L
3月26日採取 250Bq/L
3月27日採取 230Bq/L
3月28日採取 210Bq/L
3月29日採取 290Bq/L ※漸減傾向から再び上昇
1~4号機タービン建屋東側
新規事項なし
1~4号機サブドレン観測井
新規事項なし
※「福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果」のページでの該当するデータ公開も行われていない。
地下貯水槽
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
1号機放水路
新規事項なし
関連データ(東京電力以外のサイト)
以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成27年3月31日分の変更箇所を中心にピックアップしました。
構成●井上良太
3月30日分のデータでは、地下貯水槽ドレン孔水での最高値は「iの北東側」で67Bq/L。地下貯水槽漏洩検知孔水では「iの北東側」で80,000Bq/L。「iiの北東側」は3,900Bq/L。「iiiの北東側」で2,500Bq/L。「iiiの南西側」で5,100Bq/L。(ともに全ベータの値)