2014年12月17日 今日の東電プレスリリース

12月17日(水曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)

3号機使用済み燃料プールのガレキ撤去作業を再開

※平成26年8月29日に発生した3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業における燃料交換機操作卓の当該プール東側中央付近への落下について、原因と対策をとりまとめ、準備が整ったことから、12月17日より当該プール内瓦礫撤去作業を再開。

<原因>
 本作業については、プール内の瓦礫の形状・位置等を確認したうえで3D画像化し、撤去計画を作成するが、落下発生時、現場状況と3D画像に相違があったため、予定していた撤去計画通りに操作ができず、その後の吊り上げ、吊り下げにおいて、操作卓の状況が変化したことから落下したものと推定。

<対策>
 作業開始前にプール内瓦礫の現状を再確認し、現場状況と3D画像に相違がないことを確認。3D画像との相違があった場合は、瓦礫撤去を行わず、3D画像を修正し、撤去計画を再検討。また、今回の落下事象での養生板の有効性から万一の落下発生を考慮し、養生板の追加による更なる影響緩和対策を実施。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年12月17日

ガレキの形状や位置を3D画像化して撤去計画を立てるというと何だかカッコいいが、事故が発生した原因は作業前に現状と計画に齟齬がないかの確認を行っていなかったという基本的なチェックミスであることがひとつ。

また、ガレキの状況をいくら3D画像化しても、その物体の重心がどこになるのか、隣接したり接触している他の物体との間でどのようなバランスにあるのかを確実に把握することはできないだろう。突き詰めていくと3D画像化云々は本質ではない。(もちろん闇雲に操作するのに比べれば安全性は相当高くはなるが)

遠隔操作せざるを得ない状況での作業なのだから、落下等のトラブルは発生しうるという前提に立って作業を行ってほしいというのがふたつ目。

その点で、養生板を増設という方針は徹底してほしい。またじっくり時間をかけて作業を進めることも、突発するトラブルに対処する上で重要だろう。

※ 関連記事を作成しリンクを追加します。

1号機~6号機

新規事項なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

※滞留水移送は停止中

◆2号機
1号機と同じ4項目に加え、
・2号機タービン建屋地下→3号機タービン建屋地下へ高濃度滞留水を移送中(平成26年12月5日午前10時47分~)

※滞留水移送は実施中

◆3号機
1号機と同じ4項目に加え、
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ高濃度滞留水を移送中。(平成26年12月14日午前9時34分~)

※滞留水移送は実施中

◆4号機
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

新規事項なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置運転中
・第二セシウム吸着装置(サリー)停止中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中

地下水バイパス 〜通算38回目となる海洋への排出を終了。排出量は1,806トン

12月16日午前10時5分、海洋への排水を開始。同日午前10時8分に漏えい等の異常がないことを確認。午後5時11分に排水を停止。排水停止状態において異常のないことを確認。排水量は1,806m3。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年12月17日

地下水バイパス揚水井分析結果(12月15日採取分)

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

 12月16日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年12月17日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
 前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年12月17日

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
 前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年12月17日

1~4号機タービン建屋東側

<最新のサンプリング実績>
 前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年12月17日

1~4号機サブドレン観測井

新規事項なし

※「福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果」のページでの該当するデータ公開も行われていない。

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
 前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年12月17日

1号機放水路 ~極めて高濃度の汚染を示している1号機放水路立坑の測定結果(12月15日採取分)

<最新のサンプリング実績>
 前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年12月17日