東北から静岡に避難してきて、当初は避難してきた人たち同士つながりもなく、生活に関する情報もなく、みんなが大きな不安を抱えていた頃にスタートした「はままつ東北交流館」。
三年近くにわたる活動が、今日をもって終了します。
1年目、浜松の町の中心部にオープンし、東北から避難されてきた多くの人たちが集い、浜松での生活情報、子育て情報、東北のふる里の情報をやり取りして、困難な状況の中、希望の光となる役割を果たしました。
震災から2年目を迎えた春、役場からの支援がなくなり、拠点は駅南へ移転。以後の活動は物産展や軽トラ市の収益や館長・佐藤大さんの持ち出しなどでの運営に。それでも、この場所にくれば「つながっていける」大切な拠点でした。
震災から時間が経過するにつれて、避難先での生活基盤を固めて移住、あるいは「しばらくは戻らない」との判断をする方、早期の帰還を目指す方など、避難された方がたの将来設計にも違いが出てきました。
原発事故、放射能の問題も大きかった。帰るか、帰らないのか。言葉では語りえないほどの苦悩がご家族ごとにあったと聞きます。そんなみなさんに寄り添ってきたのが、はままつ東北交流館でした。
これからは、館長・佐藤大さんによる減災を伝える講演活動や福島視察などの活動を継続されていくそうです。
はままつ東北交流館の皆さん、佐藤館長、
これまでお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
でも佐藤さんのおっしゃるように、
震災は終わっていないのですね。
被災された方・避難されている方が孤立しないよう、これからもケアを心がけます。
はままつ東北交流館、今日は19時までオープンしています。お近くの方はぜひ!!
お薦め●井上良太