3月に被災した消防自動車が置かれていた楢葉町の木戸地区です。少し奥まで足を進めたところで、目を疑う光景に遭遇しました。
おそらく田んぼだった場所に、被災した自動車が横向きに立っていたのです。
運転席は潰されているようです。
ここまで潰れるものなのか、と驚かされる形状です。
でも、本当に驚いたのは別のこと。
上の2枚の写真を撮りながら、クルマの真正面を通過しながら、カメラのファインダーの中に一瞬見たような気がしたけれど、まさかと自分で否定した映像。
クルマの厚みが60~70センチくらいしかないのです。
ほぼエンジンの厚みになるように、クルマ全部がプレスされたみたいなのです。
このクルマの持ち主はどこに行ったのでしょうか。
福島県楢葉町の木戸駅近く。海からすぐ近くののどかな田園風景の中に残された津波の恐ろしさを物語る光景。言うまでもなく、震災から2年以上が過ぎています。
さらに――、
潰されて立てられたクルマのすぐ近くには、こんな大きな物まで流されていました。
楢葉町木戸駅付近
被災直後の光景が広がる場所
●TEXT+PHOTO:井上良太(株式会社ジェーピーツーワン)
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