復興・再生・新生「2013年のことば」平井慶祐さん

いっこいっこ形にしていくこと。たいせつにしたい。

 平井慶祐さん(宮城県石巻市)写真家

「どうしたら笑顔がうれしくなるような写真が撮れるんですか? 」。

狐崎浜の海の上、イケメン漁師カンノさんの船に揺られながら尋ねたときのことが忘れられない。「ただ、ふつうにその人と会って、その人と話して、写真を撮るだけで、難しいことなんか考えてないですよ」

そして一服するくらいの間をおいて、「ただ少なくとも、写真を撮る相手に対する愛情は必要ですね」

生まれは香川県で、早稲田の法学部を卒業した後、カナダ、ネパール、カンボジアなど海外を回っているうちに写真家に。震災後はボランティアとして石巻にやってきて、今では立派な宮城県民。海の近くの渡波という町に移り住み、写真の力でみんなに笑顔を届けている。浜辺で海の中で街なかで、ケースケさんにカメラを向けてもらったら、とびっきりの笑顔をどうぞ!

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写真と文●井上良太