震災から1年半が経過した頃、岩手県宮古市田老地区へ行ってきました。世界一とまでいわれた防潮堤が巨大津波に乗り越えられ、目を覆うような被害を受けて約1年半。
廃墟が広がる町には、少しずつですが、未来に向けての動きが始まっているようです。地震災害・津波災害にどう備えるか。田老は、きびしい現実を突きつけられる場所であると同時に、歩き続ける人間の強さを実感できるところでもありました。
被災地・田老への旅(1)北リアス線田老駅へ行く
被災地・田老への旅(2)乗り越えられた巨大防潮堤へ行く
被災地・田老への旅(3)善助屋食堂へ「どんこ唐揚丼」を食べに行く
見て、歩いて、食べて感じる岩手県宮古市・田老
震災直後に部分的にも復旧し、ふたたび走り始めた三陸鉄道。半世紀もの時間をかけて建造された巨大防潮堤の姿。そして、浜から遠く離れた場所で生活の再建に向けて動き始めた仮設商店街。
想像を絶する自然災害に見舞われた時、町がどうなるのか。町の人々は何を思うのか。田老には他人事ではない現実があります。
災害の脅威への驚きのみならず、人々の生きる力がじわっと伝わってくる田老への旅。チャンスがあればぜひ!
訪問:2012年10月●TEXT+PHOTO:井上良太